Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

カーボンナノチューブのはなし

技術者のAkiです。

 

 

 

超マニアックな話題で恐縮です。

カーボンナノチューブ(CNT)という素材があります。

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カーボンナノチューブ(carbon nanotube、CNT)とは、炭素によって作られる六員環ネットワークが単層あるいは多層の同軸管状になった物質のことを言います。実際、見たことはあるのですが、ただの黒い粉です。図の中の黒い丸が炭素原子、チューブの外径は0.4~50nm(1nm=0.000001mm)

 

 

1991年、日本の飯島澄男さん(当時NEC研究員。現・名城大学終身教授)によって初めて発見されました。ノーベル賞を受賞するのではないか、と言われている方です。

CNTは、その構造の特殊性から、非常に高い導電性、熱伝導性、耐熱性を持ち、そのため、樹脂やゴム、インクや塗料などへの応用が期待されてきました。

発見から、20年以上が経過して、2018年、大陽日酸と東邦化成がフッ素樹脂に導電性を付与するためにCNTを添加し、ようやく商品化することができました。半導体などの分野への適用が見込まれるそうです。 

 

また、三菱電機は高級車載スピーカーの振動板にCNTを採用しました。振動板にCNTを練り込むと振動特性が向上し、中低音域がクリアに再現できるそうです。

 

 

2018年のCNTの市場規模(世界)はメーカ-出荷量ベースで前年比118.5%の2255トンの見込みだそうです。リチウムイオン電池を作るのに必要な導電助剤向けの需要が拡大しており、EV(Electric Vehicle、電気自動車)やPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)の生産・販売台数の伸びが著しい中国が最大の需要地なのだそうです。

 

CNTの発見から20年あまり。やっと世の中に出るときがきたようです。
でも、その生産量はまだ2000トン。

 

材料としてはまだまだの規模です。

 

日本の研究者が発見した材料なので、是非とも、世の中に出してあげて、みんなの役に立って欲しいと思うのですが、いまだに国の機関が主導して、実用化への取り組みが行われています。前述したとおり商品化の例はあるのですが、これも国のバックアップで行われたものかもしれません。

 

www.nanocarbon.jp

 

だとすると、コスト度外視で、無理やり商品化したということ?
なにやら、きなくさい雰囲気を感じます。

自分も、このCNT(黒い粉)をなんとか使えないか、考えたことがあるのですが、いい案が浮かびませんでした。

 

なんといってもコストが課題です。

 

それと性能。
どこで、どういうふうに使えば、いい性能がでるのか、さっぱりわかりませんでした。

 

でも、中国での需要が伸びそう、ということは気になります。そして、電池がらみで、CNTが使われそう、という話は非常に気になります。

 

やはり、この電池という領域がCNTの実用化にはあっているのかもしれません。
その応用の動きを中国の動向とあわせて探っていこうと思っています。

 

 

カーボンナノチューブのはなし(終わり)
※超マニアックな話題ですみません。最近、なんでもブログに書いて、頭の中を整理する癖がついてしまったようです(苦笑)

 

 

彼氏のこと(8)

ゲイのAkiです。

 

 

また、ベトナム人彼氏のことを書いてみます。

 

 

tuaki.hatenablog.com

 

 

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彼氏は、たまに大騒ぎします。大事な物をなくしたり、忘れたりするからです。タイに一緒に旅行したときはバスの中に電子ブックを忘れて大騒ぎでした。

また先日は、財布を無くしたと、意気消沈しながら言ってきました。

『朝、レストランで食事をして、そのままバスで会社に行ったんだけど、お昼を食べようとしたらお財布がなかった!!』

『お金も少し入っていたけど、それよりもIDとかクレジットカードとか入っていたから、それがなくなると困るんだ・・・』

ベトナムと日本の間での会話なのでどうしようもないのですが、彼氏はパニクってるようでした。

”しょうがないよ、まずクレジットカード会社に連絡して、利用停止をお願いしたら?”

『それはもうやった』

”お金はどうなの?”

『会社の人に借りたから大丈夫』

もうすでにやることはやっていて対応済みでした。

『今から、朝、食事をしたレストランに行ってお財布がないか聞いてみる』

で、レストランに行ってみたら財布がそのままあったそうです。店の人が見つけて保管してくれてました。Tuがお金を払うときにレジのところで落としたようでした。本当に親切な人だったそうです。

”よかったね、Tu”

『助かった・・・』(汗)

で、そのあとは何事もなかったかのようにチャットをしました。
立ち直りが早いというか、切り替えが早いというか、彼氏のTuにはそんなところがあります。なにか起こっても、すっと対応して解決する、それで次はどうする・・・みたいなところがあるのです。

 

おっちょこちょいなんですけど、問題解決能力は高い

 

彼氏のこと(8) (終わり)

台湾のこころ(2)

台湾好きのAkiです。

 

 


この前は『湾生回家』をDVDで見ました。

 

 

tuaki.hatenablog.com

 

それで、台湾人は日本に対して、無意識のうちに懐かしさを感じていて、日本人も台湾を訪れると懐かしさを感じて、それが親日や、親台湾の『こころ』なのだと理解しました。

 

 


今回は、少し古い映画ですが海角七号/君想う、国境の南』を見ました。
これも台湾で製作された映画です。

ロマンティックで、コメディータッチで、純粋に面白かった。
そして、やっぱり泣けました。

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海角七号/君想う、国境の南
(2008年8月台湾公開、監督 魏徳聖(ウェイ・ダーシェン、1969年8月16日ー、台南市出身))
ミュージシャンになるという夢に破れ郵便配達のバイトをしている青年・阿嘉は、ある日郵便物の中から60年前の海角7号宛の小包を発見します。その中にあったのは、敗戦により台湾から引き揚げる事になった日本人教師が、別れなければならなかった台湾人の女性を想って綴った想いのこもった7通のラブレターでした。それから阿嘉は、町興しライブの前座バンドに呼ばれ無理やり駆り出される事になります。そこで出会った日本人女性との恋、見つけた7通のラブレターはやっと阿嘉によって届けられます。そしてライブの観客に後押しされながら愛を告白します。

 

設定が日本と台湾で、過去と現在のロマンスが交錯しつつ物語が進行してゆきます。

この物語には、『たて糸とよこ糸』があるのです。

『たて糸』は、現在の台湾人男性と日本人女性の恋、『よこ糸』は60年前の日本統治下の台湾人女性と日本人男性の恋です。それらが織りなされてこの映画に重みを持たせています。

 

日本統治下の話も映画には含まれているのですが、この映画は台湾で大ヒットしました。それは台湾の人たちが、そのよこ糸(日本統治)にもごく自然に共感したからだと思います。

 

そして、それは、やっぱり、なんとなくお互いが持っている『懐かしさ』のためなのだと再確認しました。

 

 

 

一方、彼氏の国、ベトナムでも、この映画と似たようなことが実際にありました。

太平洋戦争時、ベトナムに進駐した日本兵が、現地のベトナム人女性と結婚し、そのあと夫は日本に帰らざるを得なかったのです、その女性は子供を抱え、苦労しながら育て、ずっと独身のまま、夫の帰りを待っていたのです。そして52年後の2006年に再会を果たしています。もっとも夫は日本で結婚していましたが。

 

www.afpbb.com

 

この話をベトナム人彼氏に言うと、怒りだしました。

『なんで、その日本人は帰っちゃったの? そのベトナム人の女の人はずっとその日本人を好きだったんでしょ。だったら、その日本人はずっとベトナムに居ればよかったんじゃないの?』

いろいろ事情があったんだよ、1954年に日本政府から帰国命令が出て、帰るしかなかったんだよ、とAkiがその男性の替わりに説明しました。


『あ、そう』と、納得したようなしないような彼氏の返事でした。


外国の人を好きになると、いろいろあります。国が違うと文化や習慣が違って戸惑うことも多いのですが、それは二人が一緒にがんばればなんとかなります。でも、国家と国家の関係となるとそうもいきません。

 

ベトナムと日本、今は仲がいいからいいけど。
もし、悪くなったら、自分たちはどうなってしまうのか。

 

台湾映画の話やベトナム人女性の話、
もしかして自分たちにも降りかかるかもしれません。

 

単に昔のはなしというのではなく、今でも現実にあることかも。

 

『台湾のこころ』を考えていたのですが、そんなことも頭をよぎりました。

 

台湾のこころ(2)(終わり)

彼氏の出張

ゲイのAkiです。

 

 

 

彼氏の国、ベトナムでも新コロナウイルス(nCoV)の感染者は出ているのですが、数十人規模に抑えられているようです。ベトナム政府が強権を発動して、いち早く、中国との国境を封鎖したり、企業、学校を休みにしたのでその効果が表れている、ということだそうです。


でも、彼氏は普段通り仕事をして、普通に『出張』してきました。

 

通常はハノイ勤務なのですが、3週間ほど、ベトナム国内の都市を巡ってきました。ベトナム中部のダナン、ニャチャン、南の島のフーコックです。

 

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ベトナム地図 ※ネットからの引用

 

 

全部、リゾート地!!!!


でも、彼氏が言うには、リゾート地での仕事はつまらないそうです。
なぜなら、周りがみんな楽しそうに遊んでいるから。

言われてみればそのとおりで、遊んでいる人たちの中での仕事はいやですね。

で、ニャチャンで仕事中の彼氏から写真が送られてきました。
仕事も終わって、ほっとして夕日を眺めてる、だそうです。

 

大変そうだな。

 

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彼氏がいるのは島なんですね。対岸がニャチャンの街。

 

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日が暮れました。今度はニャチャンの夜景です。

 

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 泊まっているホテルの庭から。

 

で、今から遊びに行ってきま~す!・・だそうです。

息抜きですね。

 

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遊園地。
彼氏は、こういう遊びが大好き。特に、空飛ぶやつ。

 

なんだかんだ言って、結構、楽しんでるじゃん。

 

彼氏は勤勉と言われるハノイ人なのですが、忙しい仕事の合間にストレス解消できたようです。

 

少し、安心。

 

 

ニャチャンのあと、彼氏は南のフーコック島へ移動です。対岸はカンボジア

 

いきなり遊んでました。
仕事で来たはずなんだけど。

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遊んでて、ボートから落ちたそうです。
彼氏は泳げないので、たぶん水の中を歩いている。

 

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ヒトデ。
それと太陽の光が、まぶしくて、水がとてもきれい。

 

そして、夕日。
むちゃくちゃきれいですね。

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まだ、泳いでる? 歩いている?

 

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はしゃぎすぎ。

 

送られてきた写真を見ていて、だんだん、うらやましくなってきました。

 

彼氏!!! 

こんな出張でいいのか?

仕事はしなくていいのか?

 

でも、その楽しい出張は途中で打ち切りとなりました。
最後の訪問地のダナンでコロナウイルスの感染者が出てキャンセルになったのです。

 

それにもめげず、彼氏はハノイへ帰る途中のホーチミンでしっかり遊んできました。

 

ベトナムでも、じわじわとコロナウイルスの影響が広がってきているようです。

 

彼氏の出張(終わり)

メキシコバス旅

Akiです。

 

ずっと前にメキシコに行ったことがあります。

以前も書いたのですが、アメリカから歩いて国境を超えてメキシコに入ると、景色が一変します。それはアメリカとメキシコの経済格差を露骨に感じる瞬間です。

 

tuaki.hatenablog.com

 

日本から空路、アメリカのロスアンゼルスに飛び、そこからバスでメキシコシティーを目指しました。2泊3日のバス旅です。途中、何度か休憩はしますが、昼も夜もメキシコのでこぼこ道をずっと走りっぱなしです。


なので、その間、ずっと座席に座ったままです。
体が硬直して、ふしぶしが痛くなりました。
かなりきついバスの旅です。


そんなバス旅ですが、たまに他の乗客と話すこともありました。
3日間ずっと一緒ですからね。

 

背の高い、がっしりした若い男から話しかけられました。

『へえ、日本人か』
『俺は、今から自分の国に帰るんだ、エルサルバドルさ』

”どこの町まで行くの? サンサルバドルかい?”、とAki。

『おお、なんでその町の名前を知ってるの?、驚いた! そう、俺が帰る町だよ』


エルサルバドルの首都はサンサルバドルなんです。 たまたまAkiは知っていてあてずっぽで言ったのですが、あたりました。その男は、Akiがエルサルバドルを知っていることに驚き、とても喜びました。エルサルバドルというのは中南米の小国です。国名すら知られてないような国なのです。まして首都の名前など知らないのが普通。

 

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エルサルバドル ※ネットからの引用

 

ロスからエルサルバドルまで5000km。それを陸路バスで帰るのです。

Akiたちは、メキシコシティーで降りました。それでも3000kmの旅。
頭と体がふらふら。

でも、その男は、まったく元気で、ほがらかに、そのままエルサルバドルを目指してゆきました。飛行機なら4-5時間なんでしょうけど、お金がないからバスで移動。

そんな中南米の人たちでバスはいっぱいでした。

 

メキシコシティーに着くと、とりあえず観光です。
泊まったホテルは旧市街にありました。
なので、ちょっと外へ出ると、そこはヨーロッパのたたずまい。

くすんではいますが、古い建物が多くあります。
広場に立つと、360度の視界の中にはまさしくヨーロッパ、スペインがありました。

 

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ソカロ広場周辺 ※ネットからの引用

でも、地上に目を降ろすと、行き交う人の顔はヨーロッパ人ではありません。
浅黒く、背も低め、たくさんのインディオの人達もいます。


それがメキシコなんですね。

 

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テオティワカンのピラミッド ※ネットからの引用

 

メキシコシティーから北東約50キロの場所にテオティワカン遺跡があります。Akiたちも行ってみました。ここにはピラミッドがあって、登れるんです。
テオティワカンは紀元前2世紀ごろに造られた都市で、最盛期には約20万人を超える人々が住んでおり、下水道まで完備されていたそうです。7世紀末には衰退し廃墟となってしまったこの遺跡は、アステカ族が見つけたときに規模があまりに巨大だったため、人間のものとは思えず「神々の座所」という意味の「テオティワカン」と名付けらたとのことです。

 

Akiたちも登ってみたのですが、意外と簡単に頂上までゆくことができました。

そこで、しばしの感動。

 

あと、メキシコシティーヒッチハイクをしてみました。
簡単に止まってくれて、どこへ行きたいの? と聞かれて、トラックの荷台に乗せてくれました。荷台にはメキシコ人の労働者たち。身振り手振りで話そうとするのですが、なにを言っているのか、言いたいのかわかりません。スペイン語で唯一知っている、
ハポン(日本)を連呼して、あとはスマイル、それでもメキシコ人たちはにこにこしていました。


素朴でいい人たちなんだな、と思いました。

 

メキシコシティー滞在のあとはアメリカへ戻りました。

再びバス旅です。
でも、今度は、ロスアンゼルスではなく、メキシコシティーからアメリカのエルパソを目指しました。エルパソスペイン語で「峠」の意味)はアメリカ合衆国テキサス州最西端に位置する都市で、メキシコとの国境となっているリオグランデ川の北東岸、シウダー・フアレスの対岸に位置します。距離はちょっと短くて1泊2日で到着しました。

 

イミグレを通り、アメリカに入ると、ほっとしました。
すべてが快適で、道路もでこぼこしてなく、高速道路を猛スピードでバスは飛ばしてゆきます。

でも、検問です。アメリカ人の係官がバスに乗り込んできました。
密入国者のチェックです。一人一人、身分証を確認してゆきます。

ときおり、『俺はアメリカ人だ!』という声。
IDを持っていないアメリカ人が怒っているのです。
密入国者扱いされればそりゃあ怒るでしょう。

Akiたちはパスポートを素直に見せて、すんなり終わりました。

 

『メキシコバス旅』アメリカとメキシコの国境を陸路で2回超えました。
そこで感じるたのは、恐ろしいほどの経済格差。

すべてが快適なアメリカ。
でこぼこ道のメキシコの貧しさ。

メキシコから南の中南米は、もっと貧しい。

日々、つらくて、厳しい生活だから助け合って生きていかなければならない、せめて明るく、朗らかにしていなければやってられない。

メキシコではそんな空気も感じました。


そして、そこに住む人たちが、ひたすらアメリカを目指し、自分も豊かになろうとする気持ちも、このバス旅で少し理解できたように思いました。

 

 

メキシコバス旅(終わり)

台湾のこころ(1)

台湾好きのAkiです。

 

映画『湾生回家』をDVDでみました。
少し古いですが、台湾で製作されたドキュメンタリー映画です。

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湾生回家のあらすじと監督のインタビューです。
 

湾生回家(わんせいかいか、Wansei back home、2016年日本公開)
太平洋戦争前の台湾で生まれ育った日本人を指す「湾生」たちが、故郷である台湾に里帰りし、懐かしい人びとを訪ねるドキュメンタリーです。1895年の下関条約締結から、終戦の1945年まで日本の統治下にあった台湾。敗戦後、中華民国の方針により、日本本土に強制送還された。その数は50万人にもおよび、そのうち、台湾で生まれ育った「湾生」は約20万人といわれている。戦後70年で高齢化した「湾生」たちが、日本から生まれ故郷の台湾の地を訪れる姿を追い、彼らの人生、引揚者の思いが描かれる。本作は台湾のアカデミー賞ともいわれる金馬奨で最優秀ドキュメンタリー作品にノミネート、大阪アジアン映画祭2016で観客賞を受賞。

監督は黄銘正(ホァン・ミンチェン)、台湾、嘉義出身。

 

黄銘正のインタビュー(抜粋)
以前から日本は親しみやすい国だと思っていたし、日本人に対してもそういう感情があった。台湾の中には今も日本文化の跡がたくさん残っていて、生活の中にも生きている。一方、台湾にはなぜこんなに日本文化が残っていて日本語を話す人がたくさんいるのか、よく理解できていなかった。今の台湾の若者と日本の接点といえばマンガやアニメがほとんど。ゲームで日本語を覚えたりしているが、かつて日本が台湾にどんな影響を与えたかは本当には理解していない。だから僕と同じような好奇心があったと思う。50年間の日本による統治があり、台湾の人たちはその後も日本に対して懐かしい思い親日的な思いを抱いていた。政治的、歴史的に言えば台湾人は被害者で、日本人は加害者なので不思議なことでもあるが。その背景には日本が引き揚げた後にやってきた中国の国民党が非常に高圧的な政治をしいたことがある。それと比較して日本の方が良かったということだろう。

「日本を好きでいてくれるアジアの国があったと知って嬉しい」という日本の家族の方の言葉が映画に出てくるが、撮影中に聞いたときには「そんな風に思うのか」と驚いた。日本は歴史の重荷を背負っている。たとえ昔の人がしたことであっても、現代のわれわれが背負っていることなんですね。

台湾の歴史の背景というのは非常に複雑で、オランダ、スペイン、日本の植民地になり、さまざまな文化が混ざり合っている。一方で、自分がいったい何者なのか分からない、「異邦人」のような状態も生まれ得る。日本の植民地時代は「日本人」とされていて、1949年に国民党が台湾に来ると「中国人」になったように。台湾にはもう1つの異邦人もいる。それは中国大陸から蒋介石とともに台湾に渡ってきた外省の人々で、彼らは大陸に二度と帰れなくなってしまった。彼らもまた湾生と同じように、戦争が生んだ異邦人だろう。(インタビュー抜粋終わり)

 

Akiは、DVDを見て、湾生たち(日本人)の望郷の念に泣けました。

それと、このドキュメンタリーが台湾人によって製作され、多くの台湾人から支持されたことに興味を持ちました。50年間の日本の統治の良し悪しは別として、その間の記憶と記録は多くの人に『懐かしさ』を感じさせるものであったことは間違いないようです。政治的、歴史的には日本の植民地だったわけですが、今も残っている日本の文化や日本に対する親しみは台湾人にとってごくごく自然なもののように思えます。


よくわからないけど、懐かしいし、なじみやすいし、という感覚。

 

Akiは別に湾生ではないですが、台湾を旅行すると『懐かしさ』を感じます。

それが台湾を好きになった理由です。

 

tuaki.hatenablog.com

 

そして、それはちょっと古い日本の匂いがするからだと思うのですが、台湾の国全体から感じる日本に対する暖かさは、逆に台湾人が持っている日本に対する『懐かしさ』のためだろうと思います。

 

『台湾のこころ』には、お互いが相手に感じる懐かしさが根底にあるように思うのです。そして、それが親日』の理由だということです。

 

台湾のこころ(1)(終わり)

 

 

 

品薄

地方都市に住むAkiです。

 

 

この前はマスクがなくなりました。

 

tuaki.hatenablog.com

 

今度はトイレットペーパーです。

日用品を買いに、近くのスーパーに行ったのですが、品薄状態でした。

それでも少しあったので、おひとり様、1個で、ゲットすることができました。

でも、しばらくすると、まったくなくなっていました。

 

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www.meti.go.jp

 

経済産業省からです。

・・・・・・・
SNS等において、トイレットペーパーやティッシュペーパーが不足するとの情報が広がっていますが、これらの紙製品は、現在、通常通りの生産・供給を行っています。原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。安心して落ち着いた行動をお願いいたします。・・・・・・だそうです。

噂が先行して、誰かが買い占めはじめて、我も我も・・・となっているようです。
でも、こちらのはなしは、在庫もあるようなので間もなく終息しそうです。コロナウイルス対策ではマスクと違ってペーパーは必要ないし、いざとなればウオシュレットだけで済まそう、と思っています。ベトナムの公衆トイレにはシャワーはあってもペーパーは置いてなかったし。

 

で、マスクですが、国内メーカーは現在、24時間体制で生産をおこなっており、3月は6億枚の供給が可能となるそうです。でも、やはり北海道が非常事態なので、政府はそこで使ってもらうことを優先するとのことです。

 

政府の方針、全く正しいと思います。みんなで北海道に協力しましょう。

 

東海地方に住むAkiのところでは、不定期ですけどマスクの入荷があります。
でも、一人一袋までしか買えません。

 

それでいいんです。

 

コロナウイルス対策、みんなに少しづつマスクを行き渡らせて、みんなで予防してゆくことが大事なんだと思います。

 

品薄(終わり)