台湾好きのAkiです。
なんども台湾には行きました。
そして台湾については以前も書きました。
本当に好きな国です。
好きな理由の一つは、外国なのですけど『懐かしさ』を感じることです。台湾の首都、台北の駅の近くに逸仙公園(いつせんこうえん)というのがあります。台湾での旅を終え、台北から桃園空港に行くにはまだ時間がありました。その時間を使って台北駅から歩いてその公園に行ってみました。
(台北・逸仙公園)※ネットからの引用
逸仙というのは、中国建国の父、孫文の別名です。公園は台北駅の東側にあり、ひっそりとしています。このあたりは官庁街なので、唐突感があります。なぜ逸仙公園と呼ばれるかというと、孫文が台湾を訪れた際に宿泊した旅館「梅屋敷」(日本統治時代の割烹旅館)の一部があるからだそうです。公園の周囲は中国風の壁なのですが、一歩中に入ると明らかに日本家屋です。庭も若干中国風なのですが、家屋はちょっと古い、でも今の私たちでも住めそうな親近感のある建物でした。建築年は1900年ということですから、日本で言えば明治33年、日清戦争に日本が勝利して台湾を得て間もない頃です。日本の鼻息は荒かったと思います。それでその勢いのある日本人たちはこの旅館でどんちゃん騒ぎをしたことでしょう。
(台北・逸仙公園)※ネットからの引用
こんな小さな日本式旅館のほかにも台湾には多くの日本統治時代の建物が残されています。
日本は当時、莫大なお金をかけて初めて得た植民地の経営をやりました。気合が入っていたのだと思います。その雰囲気は今でもある台湾総督府や国立台湾博物館、台湾病院などの壮麗な建物からもしのばれます。それらの日本人が建てた建築物、同じ日本人としてAkiは『懐かしさ』を感じるのですが、それだけではない。
日本が戦争に負けて、台湾の領有を放棄したのち、中国国民党の統治を経て、民主化が成った台湾で、日本の建物が大事にされていること、そこに台湾人の心情を垣間見ることができます。古き時代を残す意志、それは私たち日本人と共有できる心情だと思うのです。
懐かしさ ~台湾の旅~(終わり)