Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

北海道・小樽

日本人ゲイのAkiです。

 

 

11月の初めに仕事で北海道に行ってきました。札幌での用事だったのですが、宿は小樽にとりました。札幌から電車で30分くらいなので、観光も兼ねて足をのばしてみたのです。

それで、札幌での仕事を終えて小樽駅に着くともう夕闇がせまっていて、寒さが身に染みました。やはり、北海道は寒い。Akiが住んでいる東海地方との寒暖差は10℃以上です。雪もちらほら降っていました。今は、まだ晩秋。なので本格的な寒さはこれからなのでしょうけど、どんよりとした空と打ち寄せる日本海の波が北海道の冬を感じさせます。

 

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 (日本海)※電車の窓越しに撮ったので少しぼけてます

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 (小樽駅)※最初は冷たい雨だったのですが、そのうちみぞれになり、雪となりました。

 

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小樽駅前の三角市場)

 

せっかく小樽まで来たので、名物のお寿司を食べて、夜の運河を散策しました。やはり、海産物は文句なくおいしい。観光名物の運河もライトアップされてそれなりにきれいでした。

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 (小樽のお寿司)

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(運河の夜景) 右手が倉庫街

 

とにかくスマホで写真を撮りまくりましたが、この寒い中、Akiたちのほかにも観光客がいました。最初は中国人かと思ったのですが、言葉を聞いているとベトナム人で家族連れのようでした。お父さん、お母さん、息子と娘みたいな雰囲気です。息子さんが日本に働きに来ていて久しぶりの家族団らんかな、と勝手に想像しました。でも、これだけの人数で日本に観光で来れるのは、ベトナムでも富裕層の部類だと思います。そういえば、今回は中部空港から飛行機で北海道に来たのですが、空港で多くのベトナム人を見掛けました。彼らは一見して、富裕層でなく明らかに出稼ぎ労働者のようでした。5-6人のグループで、リーダー格の一人だけがスーツを着ていて、ほかの人たちは非常にラフな服装で、サンダル履き(裸足)でした。大きな荷物をたくさん持ってたことから、おそらく日本での仕事を終えてベトナムに帰るのでしょう。たくさんのベトナム人が日本に来ていますが、豊かさと貧しさが交錯しているように感じました。

 

ほかに中国人や韓国人(だいたい自撮り棒を持っているのでわかります)もいましたが、さすがに小樽まで来るとその数は少なく、ゆっくりと観光をしている個人客がほとんどでした。特段、騒がしいこともなく、こんなふうにじっくりと日本を見てくれるのはありがたいかな、と思いました。

ベトナム人の彼氏が日本に来たら、北海道に連れて来ようかな。
雪は見たことがないと言っていたから、きっと喜ぶだろうな。

 

翌日、目を覚ますと、薄っすら雪が積もっていました。

初雪だそうです。

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(誰かが作った雪だるま) カップルかな

 

コートの襟を立てて、どんよりとした空を見上げる、
ちょっと格好つけたくなる小樽の町でした。

 

北海道出張、実態は息抜き旅行でした。
また、明日からがんばろう。

 

(北海道・小樽) 終わり

ベトナムで同棲?結婚??

日本人ゲイのAkiです。

 

 

彼氏がベトナム人なので、ベトナムで一緒に暮らせればいいなと思っています。
それで、ベトナムでの同棲、結婚について調べてみました。

ベトナムの法律では以下のようになっています。

 

(同棲について)
・同棲を規制する法律はない
  ※ベトナム公安省の通達(02/2001/TT-BCA)
   「家族や夫婦でない限り、男女別々の部屋に泊めなければならない」
  ※ベトナム公安省の通達(33/2010/TT-BCA)、上記の記述が削除

2001年の通達では、未婚の男女は同じ部屋に寝てはならない、とされていたのですが、2010年になると、それがなくなり、未婚の男女であっても同じ部屋で寝てよいことになりました。要するに同棲を規制する法律がなくなったのです。

 

但し、 外国人男性とベトナム人女性での宿泊だと売春だと疑われることも多く、その為、ホテルで宿泊を断られる場合もあるそうです。TuとAkiの場合、ベトナム人と外国人になるのですが、二人とも男性ということでホテルでの宿泊はまったく問題ありませんでした(ダブルベッドでもOK)。要するに法律上、TuとAkiはベトナムで同棲しても問題なし、ということです。というか、TuとAkiの場合、同性(ゲイ)なので、友達とアパートをシェアします、と言えばもうそれで終わりですね。

 

(結婚について)

・結婚は異性間2名によるものと憲法で明示
・同性愛は私的な成人間の同意に基づく非商業的なものに限り犯罪とされていない
・同性同士で結婚式を挙げることは禁止されないが、政府による権利保障はない(2015年1月1日の法改正)

ベトナムでは同性愛は違法ではなく、問題なし、ということです。しかし、同性でも結婚式は挙げられますが、異性カップルのような法的な権利は認められない、ということです。ほぼ日本と同じですね。

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(ベトナムでの同性婚 2015年)※ネットからの引用

 
ベトナム社会主義国ですが、比較的ゆるくなってきているように思います。

 

tuaki.hatenablog.com

 


それで、結婚は、もともとTuもAkiも好きで一緒にいられれば満足なので、まあいいかな、と思っています。

ということで、TuとAkiは結婚はできないけどベトナムで同棲することができるのです

 

あとは、アパート探しかな。


・・・と、勝手にどんどん妄想?が膨らんできます。

 

ベトナムで同棲? 結婚?)終わり

 

 

適性診断

日本人ゲイのAkiです。

 

なにげなく転職サイトを覗いていたら、無料の『適性診断』があったのでやってみました。その結果は、 ”The Japanese"でした。要するに典型的な日本人タイプということです。

 

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(我が道をゆく?)

 

(Akiの診断結果)向上心のある職人タイプ。適度な柔軟性と順応力を併せ持っていて、日本人に多いタイプの一つです。要求されることが多少無理な内容であったとしても、その期待に応えようとしてしまうため、日々多くのストレスを抱えがちです。しかし、あなたがこうした無理をしてしまうのは、そもそも仕事に対するプライドと責任感が強いから。仕事に対する意欲はかなり高く、絶えず技術や知識を高めようという努力も怠らないタイプですから、その適性を生かし、高い専門性を持った職業に就くと評価も得やすいでしょう。・・・だそうです。

 

tuaki.hatenablog.com

 

自分としては納得です。Akiは研究者、技術者で、ある種の責任感からストレスはたまることが多いです。なので診断結果は、あたってる、と思いました。それと、今の職業が意外と自分の性格にあっていることも確認できました。今まで、さんざん迷いながらやってきたんですけどね。

 

tuaki.hatenablog.com

 


一方、ベトナム人彼氏のTuにも同じ適性診断をやってもらいました。

結果は簡単でした。

(Tuの診断結果)コミニュケーション能力が抜群で、これを武器にトラブルも無理やり解決してしまう、世渡り上手のコミニュケーション王・・・だそうです。


AkiとTuの適性はまったく違うのです。そういえばTuはシステムエンジニアのようなことをしているのですが、主な仕事は顧客対応です。初めて会った頃の彼氏はもじもじしてはにかむところもあったのですが最近はてきぱきして、そつなく物事をこなしているように思えます。


おそらく適性というのは生まれつきのものでしょうし、これを変えようとするのは無理なことのように思います。これを素直に受け入れつつ、周囲の自然な流れにまかせるのがいいのかもしれません。

やっぱり、転職する場合でも、Akiには、研究者、技術者が向いているようです。

あと、彼氏は自分より年下なんですが、世渡り上手のコミニュケーション王なのでこれからは彼氏の言うことを素直に聞いた方が、うまくいくような気がしてきました。

 

適性診断(終わり)

SDGs

日本人ゲイのAkiです。

 

 

かなり前のことですが、会社で仕事をしていたとき上司から電話がかかってきました。

『あのな、Aki!』  (失礼なことに、だいたい、いつも呼び捨てです)
『最近、ピコ太郎が出てて宣伝してる、国連のなんとかというやつ、調べといて』

と言われました。なんのことかさっぱりわからなかったのですが、目いっぱい忖度して、頭をフル動員して思い当たったのが、SDGsです。

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SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標なのです。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。

SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

一応、その17ケのゴール(目標)を書いておきます。

目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4. すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
目標6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8. 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10. 各国内及び各国間の不平等を是正する
目標11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
目標13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源保全し、持続可能な形で利用する
目標15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

むつかしい単語が多くてわかりにくいのですが、 持続可能な世界のあるべき姿に向けた世界の行動指針が示されているのです。でも、こんな大層な話がAkiの会社とどう関係するのでしょうか? まったくわかりませんでした。でも、よくよく調べてみると、この指針に沿ったことをやらないと会社として取り残されるのだそうです。要するに、投資対象として会社は存在しているのですが、投資の際に企業の財務情報だけでなく、環境、社会、ガバナンスといった非財務情報も考慮され、SDGsへ取り組んでいるかどうかも評価されるからだそうです。

一応、なるほどということで納得できたのでレポートにして上司に出しておきました。

しかし、Aki個人としては、これはかなりうさんくさい、と思いました。この理想に向けて企業が取り組もうとすると、利益を出し続けていかなかればならない企業本来の活動と背反するのではないかと感じたのです。要するに、余計な仕事が増えて企業活動が阻害される。最近では、会社の商品開発の方向性を議論する際もこれが話題に上ります。しかし、SDGsを全面に打ち出した開発は、はっきり言ってただの社会奉仕であって、利益を生むものではない。これが実態です。企業活動の幅を狭めて、企業の首を締め上げているだけのようにAkiには思えます。

国連が言っているのだから、その指針に沿って環境を良くする開発をやらなければならないんだ、と言う人もAkiの会社にいます。正直、”あほか”と思いました。国連がやるべきは、まずは世界の紛争の調停です。爆撃や弾丸がとびかう地域を世界からなくすことだと思います。それと理不尽な領土侵略や民族迫害をなくすことです。地球環境もいいですが、その前に人間が生存できること、これが大前提だと思うのです。でも国連にはそれをやれる力はありません。なのでやりやすいSDGsのような活動に力をいれるのだと思います。

SDGs、かなり、うさんくさい』
『国連そのものも、うさんくさい』

 

SDGs(終わり)

 

 

 

 

大学のこと

日本人ゲイのAkiです。

 

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※ネットからの引用

Akiはゲイなんですけど、普通の会社員で、企業(製造業)の研究者、技術者をしてます。なので新しい研究や技術を求めて大学の研究室(自然科学系)を訪問することがあります。そこで研究の話をするのは大変楽しいのですが、話の中心は『金』です。大学の先生方は本当にいい人が多いのですが、それでもお金の話はしなければなりません。研究費とか寄付金とか。いくらお金を集められるのかが、大学の先生の業績になるからです。ああ、この研究はいいな、と思ってもたくさんお金を払わないと一緒に研究することすらできません。特許とかもあるし。また、共同研究ができたとしても1、2年で成果を求められることが多く、じっくり取り組むということができなくなりつつあります。最近、日本の研究者がよくノーベル賞をもらっていますが、これは過去の研究成果に対して与えられたもので、実は時間的に余裕のある時代(遠い過去)の研究が結実した結果ではないかと思っています。なので、今まさに行われている研究に対してもノーベル賞が与えられるのか、というとはなはだ疑問です。少し、寂しい言い方ですが、『日本の科学技術の残照』が今、あるだけのように思えてきます。

お金が集まる研究は、産業や経済への大きなインパクトが期待されるものです。そのインパクトをPRするために大学の先生は一生懸命、その意義を説明しなければなりません。それはそれで大事なんでしょうけど、大学の研究は、基本的には、その先生の趣味でやっていいのではないかと、Akiは思います。この研究は産業や経済へインパクトあります、みたいな資料を一生懸命作っても、しょせんは作文にすぎません。遠い将来のことまで見通して作れるものではないと思うからです。なので、その先生が趣味でやった研究(余裕のある環境の中で)が、たまたま世の中に役立つ(商品化も含めて)。ただそれだけで十分な気がしますが、はたしてどんなもんでしょうか?

大学のこと(終わり)

青色申告

日本人ゲイのAkiです。

 

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今は、会社員で技術系の仕事をしていますが、近い将来、フリーランスで働くことを考えています。会社をおこすつもりはないのですが、それでも個人事業主になると思うので、青色申告で税金を払うことを考えています。これは会社員でもできるし、税金の控除額が白色申告の場合と比べてぜんぜん違うのです。青色だと65万円、白色だと基礎控除が38万円。また、「少額減価償却資産の特例」というのがあって、これは30万円未満の資産を購入した年に一括して経費に計上できる特例です。このほか青色申告のメリットとして、生計を同じにする家族を青色事業専従者として届け出ることでその人へ支払った給与を経費として計上することができる「青色事業専従者給与」の制度(生計を同じくする家族に彼氏は入れられないと思いますが)、事業で出た赤字をむこう3年間の黒字と相殺できる「純損失の繰越し」といったメリットのある制度があるそうです。また、逆に前年も青色申告をしていて、黒字の後に赤字が出た場合には、「純損失の繰越し」に加えて、損失を前年に繰り戻しすことで前年分の所得税の還付を受けることができる「純損失の繰戻し」もあります。

特に購入資産を経費に計上できるのは大きい、と思います。パソコンやその周辺機器はほとんど計上できそうです。

 

それで、本当にどうでもいい話ですが、なぜ青色申告というのか、ふと疑問に思ったので調べてみました。

青色申告」という制度は昭和24年(1949年)に決められた制度だそうです。この年にGHQマッカーサー元帥がカール・S・シャウプ(当時コロンビア大学教授)に依頼し、「シャウプ税制改革勧告案」が発表され、「青色申告」はこの中の一つの制度です。全国を飛び回り現地の声を聞いたシャウプは、正しく記帳し納税する真面目な納税者にはメリットを設けようと、優遇制度を考えました。日本人は色による識別意識が強いことを踏まえ、色によって納税者を区分することに決めました。とある移動中の車の中で、シャウプは運転手に問いかけました。

「あなたは何色が好きですか?」
 私は青色が好きです

「日本人は青色にどのようなイメージを持っていますか?」
 私たちは青色に対して晴れ晴れとした青空のようなイメージを持っています


といったやり取りがあって、青色の紙で税金の申告をする青色申告に決めたそうです。「青色申告」のほかに「白色申告」と呼ばれる申告がありますが、これは青色の紙以外ということで単純に白色の紙で申告をするので「白色申告」と呼ばれるようになったようです(ネットから引用)。

本当かな?

でも、晴れ晴れとした青空のようなイメージで税金が申告でき、お金が戻ってくるならAkiはなんでもします。

 

青色申告 (終わり)

 

 

 

猫の話(2)

日本人ゲイのAkiです。

 

週末の休みの日、Akiは散歩をします。毎週の日課になっていて、川沿いの堤防の上を歩いたり、密集した民家の間の小さな路地を歩いたりしています。だいたい、ルートは決まっているので、なんとなく行きかう人と挨拶するようになっています。人間だけでなくもそうです。Akiは自分も猫を飼っているので、散歩していて猫を見かけると、ついうれしくなって近寄って行きます。

tuaki.hatenablog.com

 

たいていの猫は警戒心があって、すぐ逃げてしまうのですが、一匹だけはいつもAkiにすり寄ってきます。Akiの前にきて、ごろんと横になってお腹を見せるのです。警戒心ゼロです。 それでお腹をなぜてやると至福の表情をします。

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(散歩道の猫) ※猫の写真を撮るのは本当に難しい、実際はもっとかわいい

 

ほかにもう一匹いるのですが、こちらは近寄ってきません。少し離れて様子をうかがっています。

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なぜこの猫だけがAkiに近寄ってくるのか不思議でした。あるとき、老夫婦の家の前で、エサをもらっているのを目にしました。この方たちが飼っているんだとわかりました。たぶん、ものすごくかわいがられていて、警戒心がまったくなくなってしまったのでしょう。納得しました。


しばらく経ってから、また同じ道を歩いているとお葬式と出くわしました。あの老夫婦の家です。お二人のうち、どちらかが亡くなったようです。そのあと、その家の引き戸は固く閉ざされていて人の気配がしなくなりました。

でも猫は変りません。なにごともなかったように寝転がったり、毛ずくろいをしていました。これからは、野良猫として生きてゆくだけさ。そんなふてぶてしさを感じました。少し心配しましたが大丈夫のようです。

犬と違って猫は人に頼りません。また、しっぽを振って甘えたり、人の顔色をうかがったりすることもありません。猫は猫として生きてゆくのです。

Akiはそんな猫の生きざまに惹かれます。

 

猫の話(2)おわり