ノイジー・マイノリティという言葉を最近、知りました。
・・・・ノイジー・マイノリティ(noisy minority)とは「声だけ大きい少数派」を意味する言葉で、マーケティングや社会現象を論じる際、サイレント・マジョリティ(silent majority)「静かな大衆」と対をなす概念として近年注目されている。
https://lab.kutikomi.com/news/marketing/noisyminority/
ソーシャルメディアにおいては、「自ら情報発信や発言を積極的に行っている」人の割合は、日本では全人口の1割にも満たないと言われています。SNS上の議論をリードしているのは「5%以下の人々」の意見であり、言い換えるとノイジー・マイノリティの意見であると言えます。
ノイジー・マイノリティは、多くの場合その主張に裏付けが乏しいのにも関わらず、声高く騒ぎ立てるために影響力が高い集団を意味しています。
その声の大きさから一見すると世間一般の人々の意見である世論のように受け止められてしまうケースもありますが、実際には限定的な属性である、あるいは社会全体をみた場合に低い比率の集団です。
マーケティング・広告業界では、少数派だが声が大きいので、ついつい彼らの意見を取り入れて、彼らの意見に施策を合わせた結果、サイレント・マジョリティたちが離れていって大失敗するので注意が必要だと警告されています・・・・
なるほど、そういうことですね。
で、世の中にあふれる事件、問題、さまざまな議論のほとんどが、このノイジー・マイノリティによって引き起こされているように思えてきました。
自分自身が考えて、納得できる話(具体的な数字や事象で説明されているのか、という観点も含めて)かな、と判断することが大事と思います。
ちなみに、政治の場合、
その政党支持率ですが、現状、以下のとおり・・・
NHK 2023年8月14日調査
自民党34.1%、立憲民主党4.7%、日本維新の会4.8%、公明党3.4%、共産党2.7%、国民民主党が1.4%、れいわ新選組1.4%、社民党0.7%、政治家女子48党0.1%、参政党0.2%、特に支持している政党はない39.2%。
読売新聞 2023年7月24日調査
自民党33%、立憲民主党4%、日本維新の会9%、公明党2%、共産党2%、国民民主党2%、れいわ新選組2%、参政党1%
いわゆる、左派ですが、立憲、共産、れいわ、社民を合わせて、その支持率は10%に満たないレベルです。明らかにノイジー・マイノリティと理解すべきかと思います。
あと、LGBT。
日本のLGBTの割合は約1割であり、およそ1000万人で、全国の左利きの割合とほぼ同じなのだそうです。左利きと同じ割合ということなので、マイノリティーとして定義してもいいかもしれません。しかし、自分はゲイなのですが、それは左利きと同じで、特定の権利主張(同性婚も含めて)は不要であると思っています。
LGBTの主張を掲げるノイジー・マイノリティは、かならずしも日本のLGBTを代表しているものではない。
もっと言えば、LGBTに関して、ノイジー・マイノリティは不要で、サイレント・マイノリティーであるべき、と個人的には思っています。
※LGBTのうちのT(トランスジェンダー、出生時の性別と自認する性別が異なる)については別の議論が必要なのかもしれません。
ノイジー・マイノリティ(noisy minority)(終わり)