Akiです。
今回は、最近の”ジャニーズの性加害”、について考えてみます。
当事者であるジャニーズ事務所の社長であったジャニー喜多川氏が亡くなって、彼が過去、数十年に渡って行ってきた性加害について、被害者である少年達から告発がなされました。
・元ジャニーズJr.の男性2人が5月16日、立憲民主党の児童虐待などをテーマにした国会内での会合に出席し、「僕たちのような被害者を生まないための法整備が必要だ」などと訴えました。
・また、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は7月13日、「ビジネスと人権」作業部会の専門家が7月24日~8月4日に日本を訪問すると発表し、訪日した際には、政府が策定した「ビジネスと人権」に関する行動計画の実施状況について意見交換する。ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題で被害を訴える元ジャニーズJr.によると、作業部会側から面談したいとの連絡があり、複数人が応じる予定なのだそうです。
この”事件”について、様々な報道や記事があるのですが、
なるほど、と思ったのが、このブログです↓。
tairanaritoshi-2.hatenablog.com
その主な論点は、以下のとおり。
性加害をする人が、優れた能力を持っていたり、尊敬に値する人で、立派な業績を残したとしても、なんの不思議もない。
それが「衆道の国」である日本でしょ、という話。
また、今回の話の発端は、BBC(英国放送協会)の番組である、”Predator: The Secret Scandal of J-Pop”であり、
https://www.bbcworldnews-japan.com/programs/predator-the-secret-scandal-of-j-pop/
日本は「外圧によってでしか変われない国」。
これが実態なのだと思います。
そのとおり、だと思います。
おそらく、日本には、ゲイ、ホモ、男色に関して宗教的な、あるいは道徳的な禁忌が元々なく(欧米では、カトリックの教義により、同性愛は指弾される性的逸脱とされている)、それが権力と結びついて性加害が行われたとしても、それを糾弾するモチベが乏しい、ということですね。
見て見ぬふり、黙っていた方が得、まあ、いいか
・・・みたいな意識についての罪悪感が希薄。
今回のジャニーズの性加害についても、一旦は、裁判で加害が認定されたにもかかわらず、その後も加害が続けられ、糾弾されることはなかった。
それが日本なんですね。
今後、おそらく、国連の「ビジネスと人権」作業部会のヒアリングなどもあって、立憲民主党などが、岸田政権批判と結びつけて、わいわい騒ぎだすと思うのですが、
これは、いつか見た景色になりそう。
それは、2018年の#Me Too運動※ですね。
(※セクハラや性的暴行などの性犯罪被害の体験を告白・共有する運動)
国会内で立憲の議員たちが「Me Too」と書いた紙を掲げてましたね。
もし、この時に、ジャニーズの性加害が告発されていれば状況は変わっていたかもしれません。しかし、このMe Too運動は、広がることもなく終わってしまいました。
今回も、おそらく同じ動きをたどるのではないでしょうか?
国連や海外からの圧力には最小限の対応はしつつ、なにごともなかったかのように時間が過ぎてゆくように思えます。
それは、日本の宗教、道徳観が、決定的に欧米とは違うから、ということですね。
ジャニーズ性加害の動き(終わり)