Tu&Aki’s Couple Life

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韓国大統領

アジア好きで、アジアの動向に関心があるAkiです。
先日、韓国で新しい大統領が選ばれました。

韓国の国旗

 

 

 

2022年3月9日、韓国大統領選挙は、大接戦の末、野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル=1960年生)氏が当選しました。この方は元検察官で、ソウル出身。2019年から2021年まで検察総長を務めたそうです。

 

で、この野党・国民の力は、保守系です。今までは、いわゆる革新系と言われる「共に民主党」が政権を担当し、ムン・ジェイン文在寅)が大統領でした。

 

保守系のユン氏は外交に関して、「私は、まずアメリカ大統領、その次に日本の首相、そして習近平主席とキム・ジョンウン金正恩)委員長。順番を決めるとしたら、こうする。なぜなら今のムン・ジェイン政権の間に、あまりにも中国寄りの“屈従外交”をする中で、韓米関係、韓日関係が崩れてしまったため、それを正常に戻すのが優先だと考える」として、韓国の同盟国であるアメリカの次に、日本と首脳会談をすると明言しているそうです。


冷え切っている日韓関係ですが、 ユン氏は「懸案を全部1つのテーブルの上にのせて包括的に交渉するというやり方で問題にアプローチすべきで、韓米関係のように韓日関係も国防・外務・経済というように2+2や3+3の定期的な政府当局者間のコミュニケーションが、今後の関係を回復し(問題を)解決していくことに必要なのではないかと思っている」として、首脳が相互に相手国を訪問する「シャトル外交」を再開するなど、両国間の懸案の包括的な解決を目指すとしています。


この政権交代は、新しい日韓関係の始まり、として期待したいですね。

しかし、過去の保守系の政権である朴槿恵大統領の時代から今までを振り返ると
・・・こんな感じ・・・

 

2013年3月1日:朴槿恵大統領が「(日本と韓国の)加害者と被害者という歴史的立場は、1000年の歴史が流れても変わらない」と発言。
2015年2月23日:日韓通貨スワップ協定終了。
2015年12月28日:慰安婦問題日韓合意慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓の合意)。
2017年1月6日:「日韓通貨スワップ協定に関する協議の無期限中断」を日本政府が発表。釜山での慰安婦像設置(2016年12月30日)を慰安婦問題日韓合意違反とみなした抗議措置。
2017年3月 - 5月:韓国史上初となる朴槿恵大統領の弾劾と前倒し大統領選挙で革新系の文在寅が当選
2018年4月 - 9月:文在寅大統領と北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長による南北首脳会談(2018年4月南北首脳会談・2018年5月南北首脳会談・2018年9月南北首脳会談)。
2018年10月30日:徴用工訴訟問題。
2018年12月20日韓国海軍レーダー照射問題
2019年7月3日:「和解・癒やし財団(日本政府資金拠出の、元慰安婦支援事業を行う韓国の財団)」を韓国政府が解散。
2019年8月23日:軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を韓国が破棄を発表、韓国側が破棄通告を停止し現在も有効である。

2015年末に日韓は、慰安婦問題で合意し、日本は10億円を拠出しました。その後、韓国側で合意違反があり、政権が保守から革新(文在寅大統領)に変わると、日本政府資金拠出の、元慰安婦支援事業を行う韓国の財団が解散することとなり、慰安婦問題日韓合意は反故となりました。

 

それで、今回、また保守に戻ったわけですが、じゃあ、ということでこじれにこじれた日韓関係が修復されるのかと言えば、はなはだ疑問です。

 

日韓の間には、慰安婦や徴用工などの問題がある、とされているのですが、果たしてこれは、解決を図らなければならない問題なのか、非常に疑問です。真偽も不明で、取り組みようがない、というのが実態で、政略ツールの一つにすぎない。

 

そう思うのです。

今回、大統領が保守系に変わりましたが、距離を置きつつ、冷ややかな目で眺めてゆこうかな、と思っています。

 

韓国大統領(終わり)