Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

ベトナムのEV

フリーランスで、技術系コンサルをやっている、
Akiです。

 

ベトナムに彼氏(ハノイに住むベトナム人)がいるのですが、その彼が、数年前に四輪車の免許をとりました。
しかし、クルマを買うこともなく、バイクすら持っていません。
それは、お金を貯めて、ハノイ市内にマンションを買うためなのです。

 

でも、マンションの次は、やっぱりクルマだろうな、と思っています。あと、自分の仕事(技術コンサル)にも関連するので、クルマの電動化(EV、電気自動車)の進展はとても気になります。

 

なので、今日はベトナムの四輪車市場について整理してみようと思います。

 

ベトナムの四輪車市場についての記事があったので引用します。

・・・2022年のベトナム国内の新車販売台数は、過去最高の約50万台となった。ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、同年のベトナムの新車販売台数は40万4,635台で、前年比33.0%増だった。ベトナム計画投資省の自動車産業担当者によると、VAMAの発表に含まれていないメーカーの新車販売台数を合わせると、50万9,141台になったという。(ちなみに2022年度の日本国内販売台数は438万台、中国は2686万台です)

 

販売台数をメーカー・ブランド別にみると、トヨタ(レクサスを除く)が前年比34.9%増の9万1,115台(シェア:18%)で最多だった。起亜が33.4%増の6万729台(シェア:12%)、三菱自動車が46.3%増の3万9,861台(シェア:8%)、マツダが32.1%増の3万6,052台(シェア:7%)と続いた。日本車ブランドの販売数(ホンダ、スズキなど)を合わせると23万2,000台に達し、全体シェアの5割近くを占める。・・・

https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/0e0274f4cc513e9c.html

 

この記事(統計)には含まれていないのですが、ベトナムには、国産自動車およびバイクメーカーであるビンファスト (VinFast LLC) があります。この会社は、ベトナム最大の財閥であるビングループの自動車産業を担っており、2017年に自動車産業に参入し、2019年6月には年産25万台の能力を持つ工場を立ち上げ、2022年11月には輸出も始めています。ちなみに、2022年のビンファストの国内販売台数は、約2万3,000台です。

ビンファストの目標は東南アジアトップの自動車メーカーになり、2025年までに年間50万台を製造することで、一時は内燃機関ガソリンエンジン)自動車を製造していたのですが、2022年以降の製品は電気自動車(EV)と電動バイクのみとなっています。

 

ビンファストのウェブサイトによると、2022年12月の電気自動車(EV)のベトナム国内での納車台数は月間最高となる4,278台で、2022年、ビンファストはベトナム企業として初めてEVを米国輸出し、国内では少なくとも7,080台を販売しています。

 

 

ビンファーストの最も廉価なEVであるVF5 Plusは5億3800万ドン(日本円で約312万円)で、電池容量は、37.23kWhと、少し小さめであるものの、一回の充電で300km以上を走行することができるそうです。

https://hasimoto-soken.com/archives/2855#toc7

 

現状、ベトナムではテスラなど他社製も含めてEVの乗用車はほとんど見かけない状況(そもそも4輪が少ない)であり、ビンファーストが、ベトナム国内でEVを販売するというより、欧米での事業拡大の足掛かりとする狙いがあるようです。

 

また、最近の情報では・・・

ビンファーストは、最近アメリカのNASDAQ上場を果たし、8月28日の米国株式市場で、19.7%急伸した。株価は1週間で4倍超に急騰し、時価総額が約1600億ドルとなった。自動車メーカーの時価総額で米テスラ とトヨタ自動車に次ぐ3位につけたそうです。

https://jp.reuters.com/article/vinfast-mfg-trdg-stocks-idJPKBN3031NV

 

 

なるほど・・・・

 

ベトナムの自動車市場(四輪車)は年間50万台で、まだまだですね。
日本の1/9、中国の1/25程度。
そして、この市場で大部分を占めるのは日本の既存メーカー。

 

ということで、ビンファーストは、去年、早々にエンジン車(内燃機関車)から撤退し、電気自動車(EV)へ舵を切って、かつ欧米市場で勝負しようとしているわけですね。ビンファーストのパートナーには、BMWボッシュ、あるいは中国の車載電池企業である寧徳時代新能源科技(CATL)などがあり、その技術力も高いようです。

 

国内市場の成熟を待つこともなく、海外に打って出る、その勢いがすごい。
それが、今のベトナムなんでしょうね。

 

そのEVの価格は300万円台から、
日本、韓国、中国のEVが200万円台から、ということを考えると妥当な価格設定で、そこそこの競争力はあるのかな、と思います。

 

ベトナム国産車
本気なんですね。

 

ベトナムのEV(終わり)