ベトナム好きのAkiです。
そのベトナムは、正しくは、ベトナム社会主義共和国という社会主義共和制国家。ベトナム共産党による一党独裁体制下にあるのです。
それで共産主義について少し考えてみます。
で、
・・・共産主義をわかりやすくいうと、資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制のこと。土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有します。生産されたものもみんなのものとなり、均等に分配するという考え。
マルクス主義思想では、資本主義は資本を持っている人が富を独占して、人々の間に貧富の差が生まれると考えられ、資本家ばかりがお金を増やし、それ以外の労働者は一向に豊かにならず、資本主義社会の限界を見通したのでした。また、新しいものの開発は、過去の知識や多くの人の知恵が積み重なって生まれたもので、資本家だけが独占できるものではないと考えるのが共産主義とされています。
・・・だそうです。
以前、ハノイで彼氏とのデートで、ツアーバスでハロン湾(ベトナム北部、クアンニン省に位置し、大小1,600もの島々が奇峰の如くそそり立つ、神秘的な景観が特徴の湾)に行きました。
ツアーガイドがハノイからハロン湾へ行く道中、バスの乗客にクイズ?を出しました。
「ベトナムは共産主義国家ですが、ベトナム以外の共産主義国はどこでしょうか?」
で、お客さんが口々に答えました。
しかし、あと一つがどうしても出てきません。結局、誰も答えられませんでした。
ツアーガイドが、してやったりの顔つきで、
「もう一つは、ラオスです」と言いました。
灯台下暗し、というやつですね。
しかし、この共産主義、今さら言うのも野暮なのですが、市場経済主義が浸透していて、資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制ではありません。ただ、共産党の一党独裁の体制だけが残っているだけ?。
結局、端から見ている印象では、誤解を恐れずに言えば、その度合いに違いがあるかもしれませんが、今の共産主義国家は、単に「専制国家」だと思います。
※専制国家;支配者身分が、被支配者身分層を独断的に統治する政治を行っている国家。 支配者層と被支配者層とが身分的に分かれていた社会において、身分的支配層が被治者と無関係に営む統治の仕方。
ベトナムの場合、ベトナム共産党の最高職である党中央委員会書記長、国家元首である国家主席、政府の長である首相、立法府である国会の議長を国家の「四柱」と呼んでおり、原則として、党と国家のトップを同じ人物が兼務することはなく、「四柱」を中心とした集団指導体制を取っているとのことです。一個人に権力が集中していない、という意味で少し専制主義は薄れるのかもしれません。
楽しいツアーのバスで、あえて共産主義のことを持ち出したガイドさん、
ベトナム共産党員だったかも。
ベトナム人彼氏と話をしていて、ああ、と思うことがたまにあります。それは、ベトナムが共産主義国(社会主義国?)だったことを思い出させるものです。
国営企業がらみの話や、共産党員だと優遇されるとか、意味のない選挙の話だったりします。でも、それは別段、生活に支障があるわけでもなく、お金を儲けて、楽しい人生を送るには問題ないようです。中国と同じですね。
難しい話はわかりませんが、世界にはいろいろな国があって、選挙でみんなの代表を選んで、多数決で法律をつくったり、政治をやってもらう民主主義国が適した国、あるいは専制的であってもその統治の方が適している国があるのかもしれません。
さて、どんなもんでしょうか?
共産主義(終わり)