サラリーマンのAkiです。
コロナ以後の世界を考えています。
前回は人の移動の制限により、国内回帰の動きが進む、ということを書きました。
しかし、製造業の場合、国内の高い賃金が壁になって事業の成立が厳しく、その為、日本の企業は海外に出て行ったわけですが、これをなんとかしなければなりません。
自分が最近、思うのは、必要なときに、必要なだけ、労働力を確保する、ということです。それは、仕事を企業単位で行うのではなく、個人事業やフリーランスと共同で行うということ、あるいはこれから増えてゆくであろう高年齢労働者を一時的に雇う、ということです。
要するに大企業の正規社員を減らすということです。
(実は自分もその対象であり、実際、今回のコロナ禍でどうなるのかわからないのですが)
商品コストを計算すると、この正規社員がいる為に驚くべきコスト構造になっていることが多いです。要するに固定費なのですが、これがネックです。社員には家族があって、生活も大変だと思うのですが、極力、正規社員は少なくすべきだと思います。
そう言うと、大学を出て、行くところがない!、という話になってしまうのですが、実は若年層はそんなに給料は高くないので問題にはなりません。
40代以上の話です。今度は、そう言ってしまうと40代以上から苦情がでてきてしまいますが。
最近、高年齢者雇用安定法というのがあって、雇用する高年齢者を65歳まで安定して雇用することを目的に「定年の引き上げ」「継続雇用制度の導入」「定年制の廃止」を企業に義務付けています。
企業のメリットはずばり、低賃金でスキルのある高年齢者を雇うことができる、ということです。
ということで、コロナ以後のあるべき日本の企業の姿・・・
大学を出たばかりの20代や30代は、スキルを身に着けるために、そこそこの賃金で企業で働いて、40-50代は、そのままの賃金で企業に残って働くか、それとも、獲得したスキルをベースに個人事業やフリーになって稼ぐ。60代以降は、20代の安い賃金で70代まで働く。
これだと、サラリーマンでは30代の最後でもらうお金が最高賃金となります。それ以降、もっとお金が欲しい人は売れるスキルを磨くしかありません。
そこまでして、やっと製造原価(固定費)を安く抑えることができ、コロナ以後、経済規模が縮小した日本で、内需だけで成立する事業が可能となるかもしれません。
それで、このモデルだと高齢者をどう使うか、それと壮年層に個人事業意識をどう持ってもらうか、がキーになるように思います。ただ、いずれにしろ、会社に従属して働くことはもはや意味のないことになってしまって、サラリーマンにとって厳しい社会になることは確かです。しかし、その一方で、会社に自分の大事な人生の時間を売る、ということではなくなり、自分で、自分の責任において自分の時間をコントロールする、ということとなり、人によっては輝ける時間を過ごすことができるかもしれません。
コロナ以後、不況となり、そこから抜け出るためのモデルを考えてみました。
国内回帰とともに、サラリーマンの雇用は大きく変わりそうです。逆に、変わらなければ、国内回帰すらできず、日本経済の存続すら危ぶまれてしまいます。
で、その雇用の変化。
意識をちょっと変えるだけで、やっていけそうな気もします。
それに、おそらく、一部の人たちは、すでに、その雇用の変化に薄々、気付いていて、自分のスキルを高める努力を始めているように思えます。コロナウイルスによる経済構造の変化は、単に、その流れを加速させるだけのことなのかもしれません。
少し、光が見えたような気もするのですが、さて、どんなもんでしょう?
コロナ以後(3)(終わり)