日本人のAkiです。
そろそろ、日本のことについてまとめてみようと思います。
(簡単ではないのですが)
江戸時代は幕府の統治政策として朱子学が奨励されましたが、その反動で、幕末に近くなると陽明学がもてはやされました。この陽明学の思想に沿った行動で幕府が倒れ、明治維新が成し遂げられました。その後は、日清日露の戦争、第一次、二次世界大戦、そして敗戦と時間が経過してゆきます。
時系列で書くと、以下のようになるかと思います。
中国・朝鮮からの儒教が伝来
⇒ 一応、日本は受け入れたが、宗教や社会規範としての儒教は拒絶
⇒ ただし、儒学という学問のみを受け入れた
⇒ 江戸幕府は儒学の一派である朱子学を奨励
⇒ 江戸期の武士や町人の一部は朱子学を熱心に学ぶ
⇒ その反発で陽明学が幕末にかけて大いに学ばれる
⇒ 陽明学の教えである『行動・実行することが肝要』という思想にもとづいた行動により江戸幕府が倒れ、明治維新となる(明治のコンセプトは開国・尊王攘夷)。但し、朱子学をベースとした陽明学が基本
⇒ 明治期の戦争(日清、日露)は、朱子学の素養がある明治維新の指導者たちによって遂行され、そして勝利する
⇒ 明治以降、開国の影響を受け、朱子学の学びは衰退
⇒ 朱子学なき陽明学がもてはやされる(但し、明治維新の攘夷思想の影響は残る)
⇒ 朱子学なき陽明学の思想的な影響を受けた昭和の日本陸軍の横暴
⇒ 日中戦争、そして無謀な太平洋戦争
⇒ 破滅的な敗戦
⇒ 戦後復興、高度経済成長へ
日本の近現代史ですが、儒学の影響というのは実に大きなものであると思います。儒学には朱子学と陽明学があり、これらの均衡がとれている場合はいいのですが、一旦、陽明学的な思想が支配的になると破滅へひた走ります。その帰結が敗戦だったわけです。そして、敗戦後の経済復興と高度経済成長。それは昭和の時代の話ですが、それでも、まだ陽明学的な思想は残っていたと思います。
それゆえに成し遂げられた経済大国の地位。
しかし、昭和が終わり、バブルが弾け、日本経済は低迷します。
平成のデフレ、大不況の時代が到来します。
もうGDPは伸びません。
ある意味、これで、日本は安定した国となった、そして、これで、やっと、陽明学の時代が終わった、と自分は思います。
日本のこと、まとめようとしたのですが、まとめきれていません。
あと、1回だけ書いて終わりにしたいと思います
日本のこと(7)(終わり)