日本人ゲイのAkiです。
中国のことを考えています。前回は『儒教』についてでした。そして今回はその『儒教の膨張』についてです。
(中国の地図)※ネットからの引用
中国と国境を接するのは、東は朝鮮民主主義人民共和国、北はモンゴル、北東はロシア、北西はカザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、西と南西はアフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、南はミャンマー、ラオス、ベトナムの実に14か国です。以前はチベットという国があったのですが清朝の時代に中国に滅ぼされました。インド北部にあるカシミール地方は、インドと中国、それとパキスタンも含めて国境紛争がありました。今でもきなくさい地域です。ネパール、ブータンは地理的にインドの影響が大きいのですが、中国からの経済攻勢にさらされています。ミャンマーやラオスも同様です。そして我がベトナムは何度も中国と戦禍を交え、今、南シナ海(ベトナム名、東海)の南沙諸島でにらみ合っています。また、現在の新疆ウイグル自治区ですが、かつての東トルキスタン共和国が中国共産党によって滅ぼされ、その支配下となってできた自治区なのです。また、モンゴルは第二次世界大戦後、北の外モンゴルが旧ソ連圏の国となり、南の内モンゴルは、中国の内モンゴル自治区となりました。同じモンゴル人が南北に分断されて住んでいるのです。大国のエゴと言ってしまえばそれまでですが、えげつないものです。チベットやウイグルは、おのおの仏教とイスラム教を信仰しています。なので中国の儒教とは相いれません。その為、反乱は根絶やしにされました。モンゴルも同じくチベット仏教を信仰していたので、同じ目にあいました。朝鮮は、なんとか中国の儒教を取り入れることで難を逃れました。ベトナムも同じです。中国の朝貢国となることで生き延びることに成功したのです。日本は幸いなことに海を隔てていたために、直接侵略されることはありませんでした。また朝貢もほとんどしませんでした。国境を接していたら、侵略されて民族が迫害され、日本民族そのものがなくなっていたかもしれません。こうして中国はその領土を拡大し、今の大国ができあがりました。そして、その膨張はとどまることを知りません。今は海洋に向かっているのです。中国政府が提唱する一帯一路構想なるものがありますが、それは単に『儒教の膨張(侵略)』であるとAkiは思っています。
現在、中国は共産主義国家ですが、まず儒教の国であることが前提です。仮に、中国で革命がおこって共産主義をやめたとしても、西欧のような民主化が行われるとは思えません。あの国の土地に深く染みついた儒教が目指すのは専制君主による統治システムなのですから。もしこの統治ができなくなったら、中国は崩壊するでしょう。中国が中国であるためには、儒教が必要で、その儒教は専制君主による統治を容易にするもので、したがって専制君主がいない民主主義国家になることはまずない、ということです。そしてその専制君主は統治の拡大を図るのです。
Akiの知り合いの中国人が言いました。
”僕は、内モンゴルの出身なんだけど、中国人なのかモンゴル人なのか、聞かれることがある。でも、答えられない”
”自分では、中国人ではなくモンゴル人だと思っている”
と本当に小さい声でAkiに言いました。
モンゴル人には申し訳ないのですが、 彼氏のTuの国であるベトナムが今まで存続できたこと、Akiの国である日本が、いままでずっと日本であったことに深い安堵を覚えました。
そういえば、今思い出しましたが、以前、Akiが中国を旅行した時に、中国の女子大生たちと話をしたことがありました(と言ってもAkiは中国語はわからないので筆談でしたが)。漢民族の女の子が、一人づつAkiに紹介してくれたのですが、そのうちの一人を、”彼女は西蔵から来た子よ” と、少し悪びれた様子で言いました。西蔵というのはチベットのことです。その悪びれた様子の意味はよくわかりませんが、国際的に中国のチベット弾圧は知れ渡っていたので、外国人であるAkiに説明するのに気が引けたのかもしれません。異民族を弾圧したり、抑圧したりするのは悪いこと、と思っていたのかもしれません。
当たり前です。
しかし、中国が栄え、その結果として『儒教の膨張』がおこなわれる限り、異民族に対する弾圧や抑圧はやまないのではないかと思います。
中国のこと(3)つづく