Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『歴史』『科学技術』『仕事』そして『大事な彼氏』のこと

香港のこと

日本人ゲイのAkiです。

 

彼氏に会うためにベトナムによく行くのですが、その際は、だいたい台北経由です。
しかし、ある時、思い立って香港経由にして香港で一泊してみました。

日本から香港まで3時間くらい、機内で映画を見ていると、
あ、もう香港、というくらいの距離です。
飛行機はランタオ島沖の香港国際空港に着陸しました。ターミナルビルを歩いていると、窓の向こうに中華人民共和国の国旗、五星紅旗が見えます。

 

香港は中国なのです。

 

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中華人民共和国の国旗、五星紅旗) ※ネットからの引用

イミグレでは、人民解放軍のような軍服?を着た係官が審査しています。
にこりともせず、無表情でAkiのパスポートに入国印を押します。


この不愛想さ、まさしく中国。これぞ中国。


イミグレを出ると、そのままタクシーで市街に向かいました。
スーツケースはベトナムで受け取ることにして、身の回りのものだけ持って出たのです。
ランタオ島、島なのですがいくつか橋がかかっていて空港からタクシーで本土の九龍地区まで行くことができます。鉄道もあるようですが、夜だったのでタクシーでホテルの前まで行ってもらうことにしました。Akiは以前も香港は来たことがあるのですが、その時の風景と比べながら車窓を眺めていました。島々には高層アパートが林立し、以前より、郊外の開発が進んでいるようでした。

タクシーの運転手はしきりにAkiに話しかけます、

ようこそ香港へ
お仕事? それとも観光?

面倒なので、Akiは適当にあいづちを打って、お茶を濁しておきました。
だいたい香港で愛想がいいのは、魂胆があるに決まっています。
Akiはだまされないようにタクシーのメーターを時々チェックしていました。

タクシーは渋滞に巻き込まれることもなく、するすると高速道路を進み、何の問題もなく九龍のホテルに着きました。Akiはメーターに表示された金額だけを払い、ホテルに入りました、チェックインの受付はにこりともしませんでしたが、やることはてきぱきしていました。これも香港らしい。

部屋で少し休んでから街に出てみました。旺角のあたりです。

 

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(香港、旺角の街角)

相変わらずにぎわっていて、中国本土からの観光客も多いようです。
見た目には景気はいいようです。最近は上海に押されて、金融都市香港も衰退か、と言われているのですが。

 

少し香港について考えてみました。

香港;
1842年の南京条約によって香港島清朝からイギリスに割譲され、さらに1860年の北京条約によって九龍半島の南端が割譲された。その後、1898年、新界地区が99年間租借され、香港が生まれました。その100年後、イギリスは1997年7月1日に香港の主権を中国に返還し、中国は、一国二制度をもとに、社会主義政策を将来50年(2047年まで)にわたって香港で実施しないことを約束しました。・・・だそうです。


2047年というと、あと28年。もうすぐと言っていい時間なのかもしれません。
そのあとは、香港で社会主義政策が実施されるのです。

香港は、ほかの中国の都市である上海や広州などと同じ扱いになるのでしょうか?

香港は植民地であること、あったことで一種独特のエキゾチズムを放っていました。
その香りに誘われて数多くの旅行者が訪れました。もはや、そうしたエキゾチズムも消え失せ、歴史遺産として中国の一つの観光地になるのかもしれません。

 

また今年は、中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件(1989年6月4日)から30年の節目の年です。香港では中国の民主化や事件の再評価を求める大規模デモが行われました。まだ香港ではデモが許されているようですが、中国本土では一切認められません。天安門事件があったことも触れてはいけないことなのです。
あと28年、香港は真綿で首を絞めるように、そして加速度的に中国に吸収されてゆくことになるかと思います。

 

香港のすぐ近くにマカオがあります。マカオには世界遺産にも登録された聖パウロ天主堂があります。少し小高い丘の上に建てられており、写真映りのいい立派な建物です。
この教会を目指してゆるやかな坂道を昇ってゆくのはいい気分です。

しかし、教会にたどり着くと、その立派な建物は教会の入り口部分の壁だけです。
裏に回るとなにもありません。

がっかりします。
要するに薄っぺらい見掛け倒しの張りぼてなのです。

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(聖パウロ教会)※ネットからの引用

 

しかし、Akiはこれが香港の姿なのかな、と思います。
見た目は、華やかなのですが、結局は中国共産党の土台の上に建っていた、
かりそめの街。夢が覚めると、元の中国の一部。


残念なような、仕方がないような、
感傷的な気分になる香港なのです。

 

香港のこと(終わり)