Akiです。
『プリンシプルのない日本』という本を読みました。
その本は、太平洋戦争が終わって、終戦になって、その後始末と、日本の復興にとても尽力された白洲次郎さんについて書かれていました。
白洲 次郎(しらす じろう、1902年2月17日 - 1985年11月28日)は、日本の実業家。貿易庁長官。兵庫県芦屋市出身。 連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商工省の外局として新設された貿易庁の長官を務めた。吉田政権崩壊後は、実業家として東北電力の会長を務めるなど多くの企業役員を歴任・・・・という人。
若い時の写真、イケメンですね。
ちょっと年取ってからの写真。
むちゃくちゃイケメンで、無条件にカッコいい!
日本で初めてジーンズをはいた人だそうです。
それで、プリンシプルを持って生きれば、人生に迷うことは無い。
プリンシプル(原理原則)ということをよく言われていたそうです。
その白洲次郎が残した言葉の数々・・・・
・何かにしがみつかなければ、生きていけない根性なら、神頼みでもして、鰯の頭でも信心していた方が、他人様の御迷惑にならんだけでもましだろう。
・「(アメリカ人に英語の上手さを褒められ)閣下の英語も、もっと練習したら上達しますよ。」
・「すみません。」は駄目だ、「SAY THANK YOU」だ。
・人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事は出来ない。
・「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない。」
・運転手を待たしてゴルフする奴なんか、ゴルフをする資格はない。
・「地位が上がれば役得ではなく“役損”と言うものがあるんだよ。」
・金払いはよくしろ、明るくふるまえ、特定の女とばかりしゃべるな。そして、言い寄られたらノーと言え。
・今の日本の若い人に、一番足りないのは勇気だ。「そういう事を言ったら損する」って事ばかり考えている。
・「プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。原則とでもいうのか。…西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたき込まれたものらしい。」
・人様にしかられたくらいで引込むような心臓は、持ち合わせがない。
・自分よりも目下と思われる人間には親切にしろよ。
・イギリス人の気持ちが良いことの一つは、人間として公平な態度をとることだ。
・井戸の中の蛙は大海を知らないという諺があったようだが、大事なことは、この蛙が大海を知る可能性がないにしても、井戸の中にいる自分を、井戸の外から眺められることさえ出来れば、用はいくらか足りるような気もする。
・ボクは人から、アカデミックな、プリミティブ(素朴)な正義感をふりまわされるのは困る、とよくいわれる。しかしボクにはそれが貴(とうと)いものだと思ってる。他の人には幼稚なものかもしれんが、これだけは死ぬまで捨てない。ボクの幼稚な正義感にさわるものは、みんなフッとばしてしまう。
写真から見る白洲次郎は、見た目が本当にかっこよくて、ほれぼれします。
でも、こうあるべき、というもの(プリンシプル)がしっかりあって、彼の場合、たまたまイギリス留学で、それを身に着けたということかもしれない。
でも、それは本来、日本人が持っていたもの。そんなことも言ってますね。
うわべだけでない人、それだけで立派だと思います。
白洲次郎(終わり)