Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

日本という国

Akiです。

 

ある記事を読みました。

 

・・・日本人が即刻捨てるべき「経済大国」という幻想
確実に「小国」になる未来がやってくる・・・

toyokeizai.n

 

その論旨は・・・

・今後、日本の人口が増加することはない
 出生率が高まり人口が増加に転じる可能性はほぼゼロに近いと考えたほうがよい。

・「大国の条件」は人口が5000万人以上、かつGDPは5000億ドル以上

 現時点での日本の人口は1億2600万人、GDPは5兆1760億ドル

・2060年には日本の国の相対的な規模は著しく小さくなってしまう。

  日本のGDPは4.6兆ドルでほぼゼロ成長の見通しだが、アメリカは34.7兆ドル、中国は32.2兆ドル、
 インドは25.5兆ドルと日本の5.5~7.5倍にまで規模拡大予想。

・日本に必要なのは、「日本は経済大国」「日本はものづくり大国」といった幻想から脱却し、生産性を高める産業構造へ変革すること

小国となっても豊かな社会を実現できるポテンシャルを日本は持っている。『日本は小国になるが、それは絶望ではない』。シンガポールスウェーデンなど、世界には豊かな社会を実現している小国がいくつもあるが、これらの国々に共通するのは「高い生産性」である。人口が少なくても、国民それぞれが大きく稼ぐことで、豊かな社会を実現している。日本の場合、まだ1億人以上の大きな人口(市場)という他国にないアドバンテージを持っている。人口減少は避けられないが、本格的な人口減少が現実のものとなる前に企業の生産性を高めれば、日本は豊かになれる。

 

日本は大国から世界の小国に転落してゆく、というちょっと衝撃的な題ですが、記事の中身はそれほどでもない。大国の定義が、人口5000万人、GDPが5000億ドル以上であるのなら2060年においても日本は大国ということになります。いくつかの国に追い抜かれてゆくのでしょうけど。ただ、この議論は前からあって、それはもう既定路線ですね。あと、今の日本が果たして経済大国なのか、そうではないとすでに認識している人も少なくないのでは、と思います。著者は、生産性を高めよ、と主張してますが、これは少ない人数でたくさんお金を儲けましょう、ということ。AIやIT技術を駆使してやってゆこう、という話。これはすでに現在進行中ですね。

 

自分の観点は少し、違っていて、『日本は鎖国をしませんか』ということです。もちろん、海外との交流、貿易を制限しようということではなく、精神的な鎖国という意味です。明治維新以降、外の世界を知って、追いつけ、追い越せと今までやってきたと思うのですが、これの限界というか、行き着いたところが今。なら、鎖国政策を敷いた江戸時代に戻りましょう、ということです。当時の日本の人口は3000万人。GDPはわかりませんが、推測結果があります。GDPを総人口で除して算出した1人あたりGDPの値(1990年国際ドル基準)です。

日本経済「1000年以上の成長記録」が覆す、歴史像と先入観(高島 正憲) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) (ismedia.jp)

 

18世紀から19世紀にかけて、日本経済は成長し、インド、中国を追い抜いてゆきました。これは江戸時代、鎖国下での話です。それまでは本当に貧乏な国だったのですね。

結局、日本はそこそこの人口があるので、国内だけで経済が回り、国としての成長が可能なのだと思います。その特徴がよく出たのが江戸時代。だから、国の外に出ていって権力を求めたり(太平洋戦争や、経済大国と言われた時代のこと)することは苦手。世界に通じる普遍性を示すことも苦手。でも、きょろきょろしていて、世界何位とかは気にする。

 

江戸時代に戻って、国内市場に集中する。そんな意識を持った鎖国

それが今の日本にとって一番いいのでと自分は思っています。
さて、どんなもんでしょうか?

 

日本という国(終わり)