ゲイのAkiです。
ベトナム人彼氏のことです。
彼氏は、ベトナムのハノイでコンサルタントエンジニア(IT系)をしています。
一応、外資系の会社員です。
普通、ベトナム人は、もらっている給料のことを、ごく自然に話すのですが、彼氏は決して言いません。それは、自分が日本人だからだと思います。自分も、自身の給料について彼氏には言ってません。
日本人だと自分がもらっている給料のことは話しませんよね。
そんな空気を察してか、彼氏のTuも言わないのです。
でも、なんとなくわかります。
しきりに日本の学卒の初任給を聞いて、ため息をついていましたので。
彼氏の給料は月額1,000ドル(約11万円)超えてるくらいかな。
で、ボーナスはほとんどなし。
ということは、年俸で12,000ドル(約130万円)くらい。
ベトナムドン
決してたくさんもらっているようには思えないのですが、ベトナム人全体の平均月収は約2.7万円、平均年収は約30万円なのです(2018年時点)。
とすると、彼氏はかなりの高給取りです。
仕事はIT関係なのでたしかに給料は高めです。
ネットに出ていたベトナムでの給与の額(ITエンジニア)を転記します。
・機械学習エンジニア $2,209
・ブリッジエンジニア $1,998
・DevOpsエンジニア $1,894
・データエンジニア $1,711
・ゲームエンジニア $1,202
・アプリ(モバイル)エンジニア $1,178
・バックエンドエンジニア $901
・フロントエンドエンジニア $89
なので、彼氏の1000ドルというのは、その仕事の内容に対して妥当な額のようです。しかし、ベトナム全体の平均は250ドル。
その差は実に4倍です。
それを日本の場合に置き換えて計算してみると・・・
まず、日本全体の給与の平均は422万円/年、月に直すと35万円(3000ドル)。それを単純に4倍すると、なんと140万円(12000ドル)の月給に相当します。
なので、彼氏はそんなに高級取りなのか、と改めて思います。
と同時に、ベトナムのその『4倍の格差』は厳しいな、と思います。
中卒や高卒のワーカーだと生活するのがやっと。
大卒でも、新卒で300-400ドル/月くらいから始まって、少しは昇給があるのでしょうけど、転職を繰り返さないと、思い通りの給料には届きません。
ベトナムはそんな社会なんですね。
貧しい人は、なにもしないと貧しいまま。
リスクをとって転職して、自分で給与の交渉をして、自分で勝ち取ってゆく。
それで豊かな生活を手に入れる。
なので4倍の格差はあたりまえ。
社会主義国なんですけど、ある意味、実力主義。
それは日本よりもはるかに厳しいのではないかと思います。
彼氏と付き合いはじめたころは、彼氏が転職するたびに、”石の上にも3年だよ、もう少し我慢してみたら” みたいなことを言っていたのですが、ベトナムの現実を知るにつれて、彼氏の行動が至極まっとうなことに気づきました。
そして、それはもしかしたら、世界の大部分では当たり前のことなのかもしれません。
相方です。
彼氏のこと(12)終わり