日本人ゲイのAkiです。
彼氏のことの4回めです。
ベトナム人彼氏のTuが今、自動車（四輪）免許を取得中です。バイクの免許は持っているのですが、その免許は弟に貸しっぱなしです。免許証には顔写真もついているのですが、兄弟なので顔が似ているらしく、特に問題もなく、Tuの弟はバイクを運転してます。それに、免許の更新もないので顔写真は昔のままなのです。
もうとやかく言いません。ベトナムはそれでいいのです。
でも、Tu自身は、それが後ろめたいのか、仕事の行き帰りにはバスを使っています。ハノイの交通渋滞は半端なものではなく、ただでさえ多いオートバイに加えて、最近、自動車の数も増え、渋滞が複雑かつ危ないものになってきたようです。そんな状態ですから彼氏のバス通勤は賢い選択なのかもしれません。
（ハノイの渋滞）※こんな状態だよ、とあきれ気味に彼氏がバスの中から撮って送ってくれました。
それで、車の免許をとろうと思ったのは、近い将来必要になる、と考えたからだそうです。でも、ベトナムで車を買うと、最低でも20,000ドル、場合によっては40,000ドル以上するそうです。日本より高いのです。日本とベトナムの物価（Akiの感覚では、ベトナムの物価はざっくり、日本の１／３程度）を考えると、車の値段は1000万円以上となり、非常に高いものということになります。とてもじゃないけど庶民に手が届くレベルではありません。
で、ベトナムでも免許を取るためには、やはり自動車学校に行くそうです。まず学科の勉強をして、実技があって、最後の試験をパスすれば免許がもらえます。全部で３００＄くらいかかるそうです。日本の感覚で言えば10万円くらいなので、これは妥当な額でしょう。
Tuは『免許をとっても、今までと同じようにバスで通勤するよ』と言ってます。それが無難です。あのハノイのバイクの洪水の中で、車が動けなくなったらどうしようもない。それに車をバイクにぶつけて、相手にケガでもさせたら大変だし。ハノイのバスの定期券は10＄／月くらいで買えるので、経済的にも楽です。
ということは、今回の免許取得は、自家用車を買って乗り回す、というよりも、次の転職の為の準備と考えた方がよさそうです。要するに免許があれば社用車を使えるし、転職にも有利に働く、そんな計算が彼氏にあるように思えてきました。ということは、４年で４回転職していて、５回目を狙っているということなのでしょう。来年あたり、怪しいですね。でも、転職のたびに給料は上がっているので、それがベトナムの流儀だと理解しています。そして、そのスピード感は明らかに日本とは違います。もっと豊かに、もっと幸せに、という気持ちはその行動を強く後押しし、行動を加速させているのだと思います。
ちなみに、オートバイとは違って車の免許には更新があるそうです。そのたびに写真は取り直さなけれなばりません。なので、免許証はもう弟に貸すことはできなくなりそうです。
彼氏のこと（４） 終わり
