Akiです。
土曜日の午前、早い時間に買い物に出かけました。
コロナウイルスのこともあるので、あまり混雑しない時間帯ということです。
買い物を済ませて少し歩いてみました。いつもクルマで通っている道なのですが、歩くのは久しぶり。
歩道の傍らに唐突に、石碑のようなもの。
よく見ると、橋の欄干でした。
とっても小さな川で、クルマで通り過ぎたときには気が付きませんでした。
この小さな橋の竣功(竣工?)は昭和12年(1938年)です。
昭和12年というと、今から82年前。
日中全面戦争が勃発し「挙国一致」体制が強化された年。
ドイツ空軍が、スペイン・バスク地方の町ゲルニカを爆撃(死傷者2000人余)した年。
この年にピカソが絵画「ゲルニカ」を発表。
ごく普通に、身近に戦争があった時代です。
それから、日本は日中戦争から太平洋戦争に突入してゆきます。
そして、昭和20年の敗戦。
日本全土が空襲で焼け野原になり、Akiの住む町もすべて焼けました。
でも、この小さな橋は残ったのです。
道幅や、周りの建物も変わってしまったと思うのですが、この小さな橋(欄干)はそのままです。
撤去しようと思えば簡単にできるのでしょうけど。でも、残りました。
それはたぶん、地域住民の意思なんだと思います。
昭和12年の戦争の記憶を留めるため?、あるいは郷愁?
理由はわかりませんが、この『小さな橋』は、そこにあっておかしくはないし、特に違和感も感じません。
それでいて、なにかを問いかけているような、なにかを感じさせ、考えさせられるもののように思いました。
『小さな橋』の小さな発見でした。
小さな橋(終わり)