ベトナム好きのゲイのAkiです。
今までベトナムを旅行して、ベトナムが好きになって、ベトナム人の彼氏もできました。それで、遠距離ですけど恋愛してます。
めでたし、めでたし。
で、そんなこんなで、ベトナムを何度も旅行しているのですが、
なにかにつけて、その風景の中に、ベトナム戦争の影のようなものを感じます。
ベトナム戦争が終わったのは1975年。
そのあとにカンボジア・ベトナム戦争(第三次インドシナ戦争、1978年 - 1989年)があって、1979年には中国とも戦っています。
それ以後、ベトナムで戦争は起きてません。
ベトナムに戦争がなくなって、もう30年。
というより、まだ、30年。
戦争の記憶はまだなくなっていないようです。
ということで、旅行先で自分が感じた、ベトナム戦争の記憶、を書いてみようと思います。それは、さまざまなところで感じたので、何回かに分けて書いてみようと思います。
以前、ハノイ風景ということで、ロンビエン橋のことを書きました。
今でも、ハノイ市民がごく普通に日常で使っています。
若い彼氏も、よくバイクでこの橋を通っています。
このロンビエン橋、
ある意味、ベトナム戦争の象徴のような存在です。
夕方のロンビエン橋 by Tu(彼氏)
この部分だけ鉄の橋脚(トラス)?がない。
爆撃で崩壊し、そのままになったとのこと。
夕方のロンビエン橋 by Tu(彼氏)
夕方のロンビエン橋 by Tu(彼氏)
※3枚とも、とってもいい写真、全部好きです。橋の真ん中は鉄道路線。両端はオートバイが走る。
ベトナム戦争時、アメリカは北ベトナムに対して大規模な空中爆撃を実施(北爆です)、1967年8月11日にハノイ近郊の紅河にかかるベトナム北部とハノイ市街地を結ぶ重要なロンビエン橋が攻撃されました。2ヵ月後には修復されたのですが、20日もたたないうちにアメリカ軍により再度爆撃されました。この橋は1967年中に3度破壊され、3度修復されたそうです。こうした攻撃と修復の繰り返しは翌年以降も続いた、ということです。
ベトナム人の彼氏に、ちょっと聞いてみました。
”この橋は、ベトナム戦争でアメリカに勝った記念だよね。ベトナムの誇りだね”
『アメリカに勝った記念じゃないよ。ただ、ベトナム戦争を記憶するために残されているだけさ』
彼氏はいつもこんな感じ。
俺たちの国はすごい、みたいなことは決して言わない。
戦争の記憶は、ちゃんと目に見えるものとして残しておく、
ただそれだけでいい、みたいな雰囲気をベトナム全体から感じます。
もちろん、若い彼氏からも、それを強く感じます。