ゲイのAkiです。
自分はゲイで、ベトナム人の彼氏(年下)と付き合っています。
(ベトナムの田舎道で)
話す言葉はすべて英語です。
お互いの母国語は理解できないので英語で話すしかないのです。
二人がベトナム語と日本語を勉強すればいいのでしょうけど、この言語の難しさに気づいて二人とも早々にあきらめました。
今でも、たまに彼氏に言うことがあります。
”やっぱり、ベトナムに住むとしたらベトナム語はおぼえないとまずいよね”
『それはいらないんじゃない、英語だけでもハノイなら暮らしていけるよ』
”そんなもんかね?”
彼氏はいいかげんなところがあるのですが、おおよそ間違わない人なのでそんなものかもしれません。今のところ遠距離恋愛なので、大きな問題はありません。でも、実際、ハノイに住むようになったらたぶん、最低限の言葉は覚えないとダメでしょうね。
それで、彼氏との日々のやりとりはチャットです。英語で文章を書くわけですが、これはある程度自分のペースでできるので、問題ありません。
でも、自分は、電話が苦手です。
相手の言葉を理解して、頭の中で、文章をすばやく組み立てて、しゃべる、というのがダメですね。
リアルで会うとき、それは年に数回程度ですが、やはり、会ってすぐは英語がでてきません。
しどろもどろでデートが始まるのです。
もう5年も付き合っているのですが、この繰り返しです。
で、しばらく話しているとなんとなくしっくりした会話になっていきます。
一方、彼氏の英語力は年々、向上しています。最初に会ったときは、お互い、同じようなレベルだったのですが、彼氏が外国駐在(カンボジア、バングラデシュ)を経験してからは格段に向上しました。外国でのビジネス体験を通して、実践的な力を身に着けたようです。
自分は、頻繁に海外旅行に出かけるのですが、仕事で海外駐在の経験はなく、やはりその違いが大きい、と思いました。日頃は日本の会社に勤めていて、ほとんど英語は話しません。会社には外国人もいるのですが、彼らが一生懸命、日本語を覚えてくれるので意志の疎通はできるのです。たまに海外出張もしますけど、技術プレゼン後の質疑応答は通訳を介してやるようにしています。プライベートの旅行なら、適当なことを言っていても大して問題にならないのですが、企業同士の話し合いで間違いがあってはならない、ということです。
だけど、ベトナム人彼氏の場合は、通訳がいるわけでもなく、英語で丁々発止、渡り合っていたようです。それが、Akiと彼氏の英語力の差になったのだと思っています。
それと同時に彼氏のコミュニュケーション能力(交渉力)も上がりましたね。
彼氏はどんどんレベルアップしているのですがAkiはどうなんでしょう。
英語力は上がっているのかな。よくわかりません。
でも、彼氏と意志の疎通はできていて、彼氏がなにを考えているのか、困っているのか、気持ちが沈んでいるのか、楽しいのか、すべてわかります。ちょっとした言葉の端端でわかるのです。
『英語で付き合うこと』、
最初は難しいように思えたのですが、なんとかなっています。
結局、人柄とか、どれだけ相手を思いやれるのか、とか、お互いのフィーリングが合うかどうか、の方が大事のように思うのです。
英語で付き合うこと(終わり)