Akiです。
ベトナム人の彼氏が台湾に行ってきました。
彼氏はベトナムで、外資系企業に勤めているのですが、その会社がお金を出して、慰安旅行ということで台湾に連れていってもらったのです。
要するに、会社丸抱えのお気楽『台湾ツアー』、3泊4日の旅。
自分で自分のことを怠け者と言う彼氏。
『こんな楽な旅行はない。ハノイから旅行会社の添乗員がついてくれて、僕たちはただ、その人に付いていけばいいだけだよ』とか言ってよろこんで行きました。
で、台湾から次々と写真が送られてきました。
ベトナム人の台湾ツアーをたどってみます。
『台湾に着いたよ』、という連絡。
多分、台北の桃園国際空港。
『台北101からの夜景だよ』と彼氏。 きれい!
台北101は、台北市信義区にある超高層ビル。地上101階建てで、名前はこれに由来するそうです(高さは509.2m、地下は5階まである)
次は、あと5年で見れなくなると言われている台湾の風景特定区の『野柳(イエリョウ、 Yehliu Geopark)』。ここは風化や海によって侵食された岩の岬が、独特な世界観を生み出していることで人気です。
面白い場所ですね。自分はまだ行ったことがない。行ってみたい!
そのあとは淡水(Tamsui)で夕飯を食べたそうです。
『中華料理はオイルまみれ、おいしくない!』 と言ってました。
ベトナム料理は淡泊なので、あわないんでしょうね。
それでも彼氏は全部食べたそうです。
次の日は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」で有名になった『九份(きゅうふん/ジョーフェン、Jiufan)』。その山奥の斜面に広がるノスタルジックな建物の数々や、所狭しと情緒あふれるお店がたくさんあります。
次は、幻想的に火が灯るランタン上げで有名な『十分(シーフェン Shifan)』。毎年旧正月にランタン上げの行事が行われる場所ですが、その時期でなくてもランタン上げを体験することができます。願い事によってランタンの色を選べるようになっており、自分の願いを書き込んで飛ばすことが可能で、彼氏も書いたそうです。
”で、何って書いたの?” と聞くと、
『健康で幸せでありますように』
『あと、お金がたくさんもかりますように、って書いたよ』
”あれ? 俺たちのことは書かなかったの?”
『・・・』
彼氏が書いた、空とぶランタン
あとは、有名な『国立故宮博物院、National Palace Museum』。約2万点にも及ぶ世界的価値のある中国工芸品や宝物などを鑑賞でき、広い館内をしっかり見て回るには3〜4時間必要だそうです。
『こんなたくさんのものを見るにはツアーの時間が少なすぎる!』
と彼氏は怒ってました。
『僕は、すごく興味深かった、でもほかの人はつまらないと言っていたよ』
Akiもここは定番なので行きましたが、つまらない、という意見に賛成です(苦笑)。
3000年前の中国の剣
ひすい?
『中正紀念堂、National CKS(Chiang Kai-shek) Memorial Hall』、
ここも定番の観光地ですね。
元々、国民党の時代に蒋介石没後に建設され、「中正記念堂」と命名されました。その後、民進党政権下の「台湾正名運動」の影響で2007年に「台湾民主紀念館」に改名され、入り口の門に書かれた「大中至正」の文字も「自由広場」に架け替えられ、儀仗隊交代式が中止していた時期がありました。しかし、国民党が政権復帰した2009年に再び元の「中正紀念堂」に戻ったのです(ただし「自由広場」はそのまま)。今は、民進党の政権ですが、中正記念堂の名称のままです。
ツアーの最終日、彼氏は自由時間を利用して、再び、淡水(Tamsui)を訪れました。
「淡水」は、台北で一番夕陽が綺麗な街と言われている街で、台北駅からMRT(タイペイ都市交通) で約40分で行くことができます。
”ここはロマンチックだよ”、とAkiが彼氏に行くように勧めたのです。
淡水、やっぱりいいですね。以前、自分もトランジットで台北に降りたときに行きました。オランダが台湾(フェロモサ)を占拠していた時代の砦も残っていたりして、古き台湾を感じる場所でもあります。
やっぱり、淡水の川沿いの道は恋人と歩く場所かな。
でも、彼氏は友達とわいわい言いながら歩いたようです。
それから、淡水の老街(古い町)、情緒あるんですよね。
ここはAkiの好きな場所の一つです。
All photos are by Tu(彼氏)、気のせいか、マスクをしている人が多い。
ということで、彼氏の台湾ツアーは終了しました。
会社丸抱えの旅でしたが、彼氏の感想は、
『グループツアーは面白くない、自由がない!』、だそうです。
いろいろな場所に引っ張りまわされて、気ぜわしなかったようです。
でも、最後の自由時間で満足したみたい。
しかし、その旅行中にヒヤッとしたことがありました。
『ベトナムが台湾からの直行便の入国を禁止した! 僕たちはベトナムに戻れないかもしれない!』と、彼氏からの悲鳴。
WHO(世界保健機関)がコロナウイルスの感染地域を中国とし、その中国の中に台湾も含めたからです。WHOの発表にしたがってベトナム政府は台湾を含めた中国からの航空機の立ち入りを禁止しました。
台湾はWHOに猛烈に抗議しました。
それもあってベトナムは即日、航空機の立ち入り禁止を撤回しました。
WHOの中国寄りの姿勢は、醜いものです。
中国の一地域として台湾を扱ったのです。
台湾が怒るのは当たり前です。
しかし、まさか、それが自分の彼氏にまで影響するとは思いませんでした。
結局、台湾の抗議によりベトナムが即刻撤回したので、彼氏は無事、ハノイに帰ってくることができました。
よかった。
台湾ツアー(終わり)