Akiです。
ときどき彼氏のことを書いています。
彼氏はベトナム人ですが、ゲイであることをカミングアウトしていません。友達にも、もちろん家族、親戚にも言ってません。彼氏は大都会のハノイに住んでいるのですが、その生活は地味なものです。友達とアパートをシェアして、自炊して、日々、バスで会社に通っています。ときどき友達とパーティーをしたり、お茶したりはしていますが、みんなノンケの友達とか女の子達です。もともとハノイのゲイシーンというのは地味なので、これは当然なのかもしれません。でも、Akiも大して違いはなくて、日本の地方都市に住んでいるので、カミングアウトもせず、普通に地味に暮らしています。
なので、いたって地味なゲイカップルなのです。
今はお互いが別々の国で、それぞれの環境の中で暮らしているのですが、一緒に暮らすとどうなるのか、たまに考えることがあります。たぶんAkiがハノイに行って暮らすのでしょうけど、一緒の生活とはどんなものになるのだろうかということです。
彼氏のTuにも聞いたことがあります。
”ねえ、Tu。一緒に暮らすとアパートは賃貸だよね。男二人で問題ない?”
『ぜんぜん問題ない、今は友達とアパートをシェアしているけど、Akiがきたら別のアパートを借りてAkiとシェアすればいい』
”食事とか洗濯とかできるの?”
『僕はハノイや他の国でずっと生活してきたからぜんぜんできるよ』
”だけど、Tuの家族とか友達とかきたらどうするの? カミングアウトしてないでしょ”
『ぜんぜん問題ない』
彼氏は、Akiと一緒に暮らすことは大賛成なんですが、先々のことはあまり考えてないみたいです。ここが、Akiとは違うところです。Akiは先々のことをあれこれ考えて心配になるのです。でも、Tuは、起きてもいないことをあれこれ悩んでもしょうがないでしょ、の一言で済ませます。もしかして、これはベトナム人と日本人の違いかもしれません。たぶん、一緒にハノイで暮らし始めると、いろいろ問題続出なんでしょうけど、そのときはそのときでなんとかなるでしょう、ということなのです。ベトナム人だからというのではなく、Tuが少し雑なだけのようにも思えますが。
本当に大丈夫かな。
でも、ベトナムで住むとなるとTuに頼るしかありません。いろいろ聞くと、家賃や電気、ガス代、食費など、もろもろ含めて一人400ドルあれば十分だそうです。なので、TuとAkiがそれぞれ毎月400ドル(4万円強、約800万ドン)ずつ出し合って生活をすることになります。この400ドルにはちょっとお茶したり、飲み会に行ったりも含まれます。ハノイは日本で言えば東京なんですけど、まだまだ円は強くて、お金は大丈夫そうです。
(ハノイの高級アパート)
※ネットからの引用、1400ドル/月、彼氏に言わせるととんでもない金額だそうです。
彼氏の今のアパートは家具付きの2LDKで600ドル/月。
一緒に生活できそうかな。
彼氏のこと(6) 終わり