Akiです。
最近、会社でも環境、環境とうるさく言われています。
自分は理系の技術者で商品開発を担当しているのですが、環境対応商品を作るように上からの圧力が年を追うごとにきつくなってきています。『地球環境のはなし』は、一言で言えば、地球温暖化を抑えよう、ということです。そのためには、温室効果ガスと言われる二酸化炭素の排出を抑制しよう、ということなのです。
それで、地球温暖化について調べてみました。
まず、最近の気温についてです。
上記のHPの中にあるグラフを下に転記します。紀元700年から2000年までの気温の推移だそうです。色線は復元?データ、黒線が実測だそうです。いずれも北半球のみ。
※本グラフは北半球のデータです。1961~1990年の平均値を0.0℃としたとき、過去の気温がどれくらい差があったかを示しています。太線は、温度計などの計測機器によってとられたデータです。細線は、複数の気候代替データ(年輪、珊瑚、氷床コアなど)を元に復元した12の研究データと出典を表しています。
確かに、1900年代から2000年にかけて急激に上昇しているのがわかります(但し、ひと目盛りは0.1℃)。この温度上昇は、産業革命以降、人類が排出してきた二酸化炭素が原因だということです。急激な温度上昇はやはり気になりますね。
将来どうなってしまうか心配です。
しかし、その一方で、実はそうではない、という議論もあります。
同じように上記のHPの中にあるグラフを下に転記します。
地球の大気中の酸素と二酸化炭素などを圧力と濃度で表したものです。しかし、この図は横軸がものすごく長くて億年のレベルです。要するに超長期スパンで地球を見ると、CO2(二酸化炭素)は、現在かなり低いレベルにあり、その低いレベルの中で寒暖を繰り返して、若干CO2濃度が変動しているだけということになります。また、CO2が多くなったからといって温暖になっているということではないようです。
グラフのスケール(横軸と縦軸)を変えると、その主張のいずれもが正しいという結論になってしまいます。これは見せ方を変えることでどうとでもなるということですね。
それで、この2つの主張を並べて考えてみました。
最近うるさくいわれている地球環境を守れ!という主張の根拠、
『二酸化炭素の排出抑制 ⇒ 温室効果の抑制 ⇒ 地球温暖化の抑制 ⇒ 気候変動の抑制 ⇒ 海面上昇の抑制、生活の安定化』
というロジックは必ずしも完璧ではないように思えてきました。
そう思うと、最近会社でやかましくなってきているCO2を減らそう、そのための技術を開発しよう、という掛け声がむなしく聞こえてきました。
でも、Akiは一人の企業技術者。なので会社の言うとおりに仕事をしなければなりません。商品開発は『世のため人のため』にやるべき、と思っているのですが、CO2に関する環境商品については若干、モチベーションが下がりそうです。
まあ、世間のトレンドにのっかって儲かれば会社としてはOKなので、やるしかないかな。だけどCO2排出が少ない商品、ちょっと高くても地球環境に貢献できるから、ということで売れるのか、はなはだ疑問です。世の中の人がこんな商品が欲しかったんだ、これで楽になる、便利になる、買ってよかったと思ってくれるのかな。
地球環境への貢献、本当に『世のため人のため』の仕事になるのでしょうか?
地球環境を守れ!というかけ声、むしろ、Akiはこの声にうさんくささを感じます。
こんなブログを書いている方もおられます。
地球環境のはなし(終わり)