日本人ゲイのAkiです。
彼氏についてです。彼氏はベトナム人でベトナムのハノイで知り合いました。なので遠距離の関係で、もう4年以上になります。今までもときどき、彼氏の話は書いていましたが、改めて彼氏について感じたことを書いてみようと思います。
彼は、今、29歳なんですが、本当はそうではないそうです。公的な記録では1990年生まれなのですが、実際生まれたのは1991年。なので今、28歳、一年さばを読んでいたのです。
『僕には2つの誕生日がある』と彼氏のTuが言いだしました。
え?、なんで?
『6歳までは1991年生まれだったけど、小学校に行くときに1990年生まれに変えたんだ』
え?、なんで?
『幼稚園で仲のよかった友達がいて、その子が6歳になって小学校にいくことになって、僕だけ幼稚園に残されるのがいやで毎日わんわん泣いてたら、お父さんが誕生日を変えてくれた』
え?、なんでそんなことができるの?
『ベトナムならできるよ』
・・・・・
公的な記録なのに生まれて6年後に誕生日を変えられるものなのでしょうか?Akiには不思議に思えました。彼氏のIDカード(人民証明書)やパスポートを見ると確かに1990年生まれとなっていました。
(ベトナムのパスポート)※ネットからの引用
日本だと、3月に生まれたりすると、届け出を次の4月にして一年遅く学校に行かせることもあるのですが、Tuの場合、誕生日を半年早くして、前の年に生まれたことにしていました。ベトナムでは、その年の12月までに満6歳になる子は、その年の学校年度開始日(9月第1週)に義務教育の第1学年に入学する、だそうです。なので確かに一年はやくTuは小学校に行っていますね。別にたかが一年のことなのでどうでもいいのですが、誕生日が二つあるというのは不便です。どっちをお祝いすればいいのか、それとも2回やらなければならないのか。あるいは彼氏は今何歳なのか、迷うこともあります。
でも、
『今はもう誕生日のお祝いはしてないから気にしなくていいよ、プレゼントもいらない』とTuは言います。
それでも、Akiは、ベトナムで彼氏と会うときにはあまりお金がかからない程度でプレゼントをしています。なにか欲しいものはないの?と聞いても『別にない』と言います。遠慮しているのかなと思うのですがそうでもなく、『会えるだけでいい』と言ってくれます。
最初からそうだったのですが、Tuは、Akiとは対等の関係でありたいと思っているようです。自分としては、Tuは年下なんだからもっと甘えてよ、と思うのですが、それはいやのようです。Akiも日本で働いていますが、Tuもベトナムでちゃんと働いていて給料をもらっているし、ということなのでしょう。将来、ベトナムで一緒に暮らすとしても、おそらく生活費は折半になると思います。意地でもTuはお金を払うでしょう。ゲイカップルとして、普通に一緒に暮らすためには、愛情とプライドと、お金のこと、大事になるように思いました。
あと、面倒くさい誕生日ですが、おそらく彼氏は本当の誕生日の方にこだわりがあると思うので、そちらでお祝いすることにします。
彼氏のこと(1)(終わり) ※これからもときどき彼氏のことを書いてみます。