日本人ゲイのAkiです。
ずっと前に旅行した韓国でのことを書いてきました。
しかし、元々、考えていたことは今、最悪となった日韓関係の原因を日本人の感覚で理解できないか、日本と韓国でなにかが根本的に違っている、それはなにかということでした。
それで、最近はやりの日韓本をいろいろ読んでみました。
その中で腑に落ちたのはこの本です。
黒田 勝弘著『韓国 反日感情の正体』 (角川oneテーマ21) 新書 – 2013/6
著者の黒田さんは、1941年、大阪市生まれ。京都大学卒業後、共同通信社入社。社会部記者などを経て、53年から1年間韓国の延世大学留学。55年ソウル支局長1989年、産経新聞社ソウル支局長(現在、論説委員を兼任)。韓国在住は通算30年を超える方で著名な韓国ウオッチャーです。よくテレビにも出られていて、韓国の実態をよく知る日本人と言っていいでしょう。
それで、大変申し訳ないのですが、黒田さんの著書で言われていることを、Akiの感覚で理解した内容をざっくり以下にまとめてみました。
『韓国にある恨の文化』
もともと韓国には恨という文化がある、
「恨」は単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや悲哀や無常観(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすもの。日本支配だけでなく中国や儒教下での差別に苦しんできた朝鮮そのものの歴史に由来する。
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『恨の文化の行動』
無念さや悲哀を、なんとか補いたい、そのためになにか行動したい、そんな欲求が絶えずあり、なにかをきっかけにして動き出す。
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『あるべき歴史』
行動の方向性は歴史に向かう。
過去は変えられないはずなのに、無念やるかたないのであるべき歴史の構築に動き出す。
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『あるべき歴史の実体化』
事実をなかったことにする、あるいはなかったことをあったことにする(全部とは言いませんが)
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『慰安婦、竹島、徴用工の問題化』
慰安婦、徴用工を日本支配の犠牲者として象徴化する、竹島を古来の韓国領土だとする
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『恨の文化で蓄積、鬱積した感情の排出/カタルシス』
問題化させることで鬱積した感情を満足させることができる
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『恨の文化の繰り返し』
以上の繰り返しが無限に行われる。
Akiはこの本を読んでかなりすっきりしました。日本がいくら謝っても変わりません。これは彼らの文化なのですから。植民地支配や日韓併合は申し訳なかった、悪かったと言っても、その謝罪は、彼らの『感情の排出/カタルシス』の結果の一つにすぎません。要するに韓国人の自己満足なのです。相手が日本であろうが中国であろうが、北朝鮮であろうが、あるいはアメリカであろうが、カタルシスは永遠に行われるでしょう。以前、朴槿恵元大統領が「加害者と被害者の立場は1000年経っても変わらない」と発言して嫌韓感情が日本側から噴出しました。しかし、この1000年たってもかわらない、というのは真実なのではないでしょうか? 韓国ではカタルシスは永遠なのですから。そして、将来どうなるかわかりませんが、もし韓国の独立が危機に瀕して、大国に従属しなければならない事態となったとき、事大主義が頭をもたげてくるのでしょう(事大主義;小が大につかえるを正とする、今は中国に傾いています)。そして、この事態が新たな ”恨” を生み、また新しいカタルシスが行われるのではないでしょうか? これはもう、日本がとやかく言われる話ではなく、韓国、朝鮮の地政学的な場所の問題です。国の場所がたまたまそういう場所だったということです。
韓国はその国民性からカタルシスを放出して、日本に謝罪を迫る、一方の日本は謝って許してもらうことで、仲良く付き合いましょうと言う。ところが、韓国はその国民性から、またカタルシスを放出する。
したがって両者は、まったくすれちがっているのです。
韓国のこと(3)つづく