Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

次の旅

日本人ゲイのAkiです。


そろそろ次の旅を考える季節になりました。

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(Akiの散歩道) ※散歩しながら次の旅を想う

ベトナム人彼氏のTuともう一年も会っていません(Akiの体調が少し悪かったことも原因なのですが)。なのでセックスも一年やってません。まずいです。チャットは毎日やっていて、彼氏が日々、何をしているのかわかっているので心配はしていませんが、さすがに一年は長すぎる。彼氏に会いに行こうと思いました。それでTuに言いました。

Tu、夏休みに東南アジアに旅行するけど会える?

”おお! 本当? もちろん!”

今度はどこで会う? カンボジアラオス? フィリピン? やっぱりベトナム

”ふうむ、ちょっと考えてみる”

しかし、夏休みに旅行するけど会える?、というのはまったくもってAkiの都合なので、心苦しいのです。Tuにしてみれば、ベトナムにお盆休みがあるわけでなく、普通に働いている時期なのです。にもかかわらず今まで、休暇をわざわざとってAkiにつきあってくれていたのです。Tuのベトナムでの仕事は、意外と融通がきくので、ゆるいベトナム人のTuが、固い日本人のAkiにあわせてくれています。

Tu、もし仕事の都合がつかなければ無理しなくていいよ、俺がベトナムハノイに行って、Tuの空いた時間に会えばいいし、一人でいるときは、絵を書いたり、散歩したり、博物館とか行って過ごすから

”今の仕事はもうすぐひと段落つくし、とりあえずマネージャーに相談してみるよ”

悪いね、Tu。

いつもこんな感じです。でも、二人とも旅好きなので、旅行の計画を立てるのはとても楽しい。Akiたちの旅は二人で旅の計画を話し合うことから始まるのです。二人で計画を練って、実際に旅行して、帰ってきて写真を見たり、旅行中の出来事を振り返ったりして、”楽しかったね” とTuとチャットをするのです。なぜ旅がいいかな、と考えると、もちろん彼氏がいつも隣にいて、夜は抱き合って寝ることができて、幸せを感じられるのが大きな理由なのですが、Akiは旅をすることで感じる『非日常』が好きだからだと思います。

『非日常』、普段では決して味わえない暮らし・・・

毎日、同じ道を通って会社に行って、IDカードをぶらさげて、席に着いて、ミーティングして、資料を作って上司の指示を仰いで、そのとおり段取りしてとか、そんな日常から離れられることが旅だと思うのです。だとすると国内旅行でもいいのではないか、と思うのですが、海外に行くと周囲の景色、空気がまったく変わり、隣には外国人の彼氏がいて、普段の日常が一変するのです。Akiはこれが好きなんです。
一方、彼氏のTuも旅は大好きです。以前、Tuは一緒に外国旅行をしたがりました。しかし、Tuはカンボジアバングラデシュでの勤務が長くなるにつれて、自分の母国ベトナムの良さに気づいたようです。少し前のことですがTuは長期の休暇をとり、というか転職の合間にベトナムを一人で旅してきました。ハノイを出発して、ベトナム中部のホイアン、南部のホーチミンなどを旅し、訪問先にいる親戚、いとこ達から大歓迎を受けたようです。

”昼間からお酒ばっかり飲まされたよ”、
とお酒が苦手なTuは閉口ぎみに言ってました。

”だけど仕事は大事だね、お金がもらえるから”
”そのお金で、豊かで、楽しい生活ができるからね”
”Akiとも旅行ができるし” 
とTuがしみじみ言います。

旅をしている時だけゲイカップルでいられる、それが今のTuとAkiの関係です。やはり、超遠距離だし、ゲイだし、普段の日常ではカップルでの生活は難しい。だから旅という『非日常』の中に、Akiはゲイの恋愛を持ち込んでいる。結果としてそうなってしまっているのですが、少し切ないですね。

もしかして、彼氏のTuも同じ想いなのかもしれません。

それでも『非日常』を求めるAkiの旅、次も、その次もあると思います。しかし、ベトナム人彼氏との旅、もう4年です。彼氏の性格も、お互いの気持ちもわかっています。TuとAkiの関係、『非日常』から『日常』にならないだろうか、気持ちが揺れながら、Akiは次の旅を考えています。

次の旅(終わり)