Akiです。
泥沼化するウクライナ戦争ですが、イギリスのBBC、英国放送協会(British Broadcasting Corporation)が伝える解説記事を読みました。
この戦争の結末についてです。
かつて、旧ソ連が侵攻したフィンランドの場合と同じように、すでに占領されているウクライナ東部の領土やクリミア半島はロシアに割譲されてしまうが、その代償としてウクライナは完全な独立を勝ち取ることができる、と言っています。
それが、停戦交渉の着地点になりそう。
BBCの記事を抜粋します。
・・・・・1939年、ロシア(旧ソビエト)は、かつてロシア帝国の一部だったフィンランドに侵攻した(冬戦争)。ロシア軍はあっという間に快進撃を果たすはずだと、当時の指導者であるスターリンは確信していた。プーチンが2022年にウクライナについて考えたのと同じだ。スターリンの将軍たちは、当然ながら身の危険を恐れ、最高指導者の言う通りだと約束した。もちろん、スターリンの言う通りにはならなかった。
冬戦争は1940年まで長引き、ロシア軍は屈辱にまみれ、フィンランドは超大国に見事抵抗したことで相応の国民的誇りを手にした。フィンランドは領土の一部を失ったが、それはスターリンやプーチン氏のような専制君主がこうした戦争をやめるには、勝ったかのように見せかけなくてはならないからだ。
その見せかけのために、フィンランドは領土の一部を失った。しかしフィンランドは、最も重要で、最も不滅なものを維持した。自由で、自己決定できる国としての完全な独立だ。
現時点でウクライナは、ロシアの攻撃を実に次々と撃退しており、おかげでプーチン氏の軍は実行力に乏しい弱々しい存在に見えている。それだけに、今のウクライナなら、フィンランドのような勝利が可能なはずだ。ロシア軍が首都キーウ(キエフ)を陥落させ、これまで以上に多くのウクライナ領土を占領しない限り、ウクライナは1940年にフィンランドがそうしたように、国としての実体を維持するだろう。・・・
これが、理想的な?今回の着地点なのだそうです。
理不尽な侵略であっても、現実は非情ですね。
ただ、これは、自分の国を自分で懸命に守る、ということが大前提となっています。
一方、日本の国防、
非核3原則があるから、核武装の議論もタブー。
自衛権について、敵基地攻撃能力の議論も紛糾。
今は、議論よりも、自分の国を守る、具体的で着実な対応、対策が必要、だと思います。
ウクライナの結末(終わり)