静岡県に住んでいて、県内(遠州)を巡っているAkiです。
マイクロツーリズムを実践中なのです。
それと、カメラ。
写真が趣味になりました。
初心者です。
※黒の円内が遠州地方
今回は、遠州三山の一つ、萬松山・可睡斎(ばんしょうざん・かすいさい)という名前のお寺です。
応永8年(1401年)に開山。観世音菩薩を御本尊とし、明治6年に秋葉寺から秋葉総本殿三尺坊大権現様が遷座され、有栖川宮幟仁親王により「秋葉総本殿」の扁額を賜る。この「可睡斎(かすいさい)」という変な名前の由来ですが、11世和尚である仙隣等膳の時代。徳川家康が幼少の頃、和尚に教育を受け、その後、浜松城主となった家康が和尚を城に招きました。当時を懐かしむ話の途中に、居眠りをはじめた和尚を見て家康公はにっこり微笑み「和尚、睡る可し(ねむるべし)」と申されたことから、寺の名前までが「可睡」と呼ばれるようになったそうです。
要するに『居眠りのお寺』なのです。
寺の入り口。右に石碑、『家康公深きゆかりの寺』
山門です。
山門の左右には、金剛力士像の阿形像と吽形像。
口を結んだ吽形(うんぎょう)像
開口の阿形(あぎょう)像
あ・うん、です。
「阿」は口を開いて出す音声、「吽」は口を閉じて出す音声。梵字の12字母の、初めにある阿(あ)と終わりにある吽(うん)。密教では、この2字を万物の初めと終わりを象徴するものとしている。
山門をくぐると本堂までは「風鈴の小道」。
コロナ影響で規模を縮小して飾られています。
でも、いいかな。
いかにも涼しげ。
風鈴を抜けると本堂です。
『決意』を書く絵馬がいっぱい。
あと、祈りを下げた風鈴も。
本堂の奥を覗くと、お坊さんたち。
ここは、雲水と呼ばれる修行僧が寝起きし、坐禅を組む道場なのです。
夏の風鈴。
涼やかな音色と、疫病退散の祈り。
それが2020年の夏ですね。
遠州・三山②(終わり)