静岡県に住んでいて、県内(遠州)を巡っているAkiです。
マイクロツーリズムを実践中なのです。
それと、カメラ。写真が趣味になりました。
初心者です。
※黒の円内が遠州地方
今回は遠州・三山の最後。
医王山・薬王院油山寺(いおうざん・やくおういんゆさんじ)です。
油山寺(ゆさんじ)は大宝元年(701年)開山の真言宗のお寺です。ご本尊は薬師如来。油山寺という名前は、昔この山から油が湧き出ていたため「あぶらやま」と呼ばれていたことに由来しています。
天平勝宝元年(749年)、当時の孝謙天皇が御眼の病気を患った折、本尊である薬師如来に眼病平癒を祈願されました。境内を流れる「るりの滝」に加持祈祷を行い、この霊水で御眼を洗ったところ、病気が全快したといわれています。
その油山寺の入り口。
入り口からちょっと階段を上ると、山門。
この山門(重要文化財)は、元は掛川城の大手門でした。万治2年(1659年)に井伊直好(なおよし)によって建てられ、明治6年(1873年)廃城令の際に城主であった太田備中守が眼病平癒のお礼として、寄進し移築されました。
大手門としては立派なものです。
この門がこのお寺の印にもなっているのですが、立派すぎて、バランス悪いかな。
城マニアとしては、これはやっぱり元の掛川城にあって欲しい、と思いました。
山内にはいくつものお地蔵さんや石仏。
苔むしていて、時代を感じさせる、そんな雰囲気がとっても好きです。
山をどんどん登ってゆくと三重塔(重要文化財)。
建久元年(1190年)に源頼朝が眼病平癒のお礼として建立。一説によると、戦国時代の兵火にさらされ、安土桃山時代から江戸時代前期にかけて再建したといわれています。塔の高さは23メートル、上層は禅宗様式と大仏様式を用い、中下層は和様式で作られています。上層にいくほど塔身が細くなるよう設計されており、安定感のある美しい塔です。
薬師本堂
本堂には本尊の薬師如来がおまつりされています。
菊の御紋が輝く金色の宮殿厨子。今川義元公より寄進され、中には秘仏である本尊の薬師如来が安置されています。室町時代の名作といわれています。
薬師本堂から三重塔を眺める
本堂に入ると古木の匂い、本堂から出ると深緑と虫の声。
また、お地蔵さん。
緑のもみじの向こうにもお地蔵さん。
山の中にせせらぎ。
夏の日差しと影
山内の道
また、せせらぎ。
本当に静か。神韻を感じます。
ということで、遠州・三山の旅も終わりです。
コロナ対策として公共交通機関は一切使わず、クルマで回りました。
なので、クルマで家に帰ります。
遠州・三山③(終わり)