静岡県に住んでいて、県内(遠州)を旅行するAkiです。
マイクロツーリズムを実践中なのです。
で、カメラ片手にクルマで走り回っています。
※黒の円内が遠州地方
今回は高天神(たかてんじん)です。
高天神城があるところ。
高天神城:
高天神城(たかてんじんじょう)は、遠江国城東郡土方(ひじかた)、現在の静岡県掛川市上土方・下土方にあった日本の城。小規模ながら、山城として堅固さを誇り、戦国時代末期には武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい争奪戦を繰り広げました。
高天神城は、小笠山から南東にのびる尾根の先端、標高132mの鶴翁山を中心に造られ、東の田園地帯から南側の遠州灘まで見渡すことができ、小笠山の北を通る東海道を牽制できる立地の重要な城。
眼下には、下小笠川など中小の河川が流れ、天然の堀を成し、尾根は三方が断崖絶壁、一方が尾根続きという天然の要害であり、「難攻不落の名城」と呼ばれ、「高天神を制するものは遠州を制する」といわれたそうです。
実際に行ってみました。
南と北の二つの入り口があるのですが、まずは北口。
静かな田園地帯です。
前方の山が高天神城。
大したこともない小山。
クルマを駐車場に置いて、軽やかに登ってみます。
すぐに搦手門の跡。こちらは城の裏口なのです。
木立の中に石段。
どんどん登ってゆきます。
だんだんきつくなってきました。息が上がります。
傾斜がきつい。
この城、昇るには厳しい。
堅固な坂。体がきつい。悲鳴を上げてます。
なるほど天然の要害です。
行き絶え絶えになって、本丸に連なる尾根にやっと到達。
武田と徳川の血みどろの争奪戦の様子が解説されてます。
尾根からちょっと上ると本丸跡。
眼下に一望の景色。
遠くまで見渡せます。
こんな小さな山なのに本当によく見えます。
尾根道。
あと、高天神社というお宮さん。
高天神という名前の由来ですね。
石段の途中。
清水が滲みだしていて、その水を蝶が飲んでいます。
今度は南口に回ってみました。
ごく狭い山道なのですが、大手門跡がすぐありました。
こちらが城の玄関なのです。
大手門からちょっとのぼると着到櫓跡。見張り台のようです。
やはり、よく見渡せます。
山の中の木漏れ日。
きらきらしてました。
で、高天神城をあとにして、ぜんぜん時代は違って江戸時代なのですが、
このあたりを治めたお代官様のお屋敷にも行ってみました。
代官屋敷・黒田邸:
立派な長屋門
でも、見ることができるのは長屋門だけです、中へは入れません。
今でもお代官の子孫の方が、ここに住んでおられるからです。
お屋敷の周りは豪壮な堀で囲まれています。
一周してみました。
ぐるっと回ると木々の木陰が心地よい。
でも、蝉のやかましい鳴き声。
自分が近づくと一斉に飛び立ちました。
すごい数の蝉。
よく見るとまだ樹にへばりついている蝉もいました。
高天神、戦国時代の激戦地なのですが、今は、東海道からはずれた小さな山。
歴史を感じる、というよりも、
厚くて、深い自然があるところ。
そんな感じ。
遠州・高天神(終わり)