海外のことに関心が高いAkiです。
最近のウクライナ戦争や、中国の海洋進出などなど、気になることがたくさんあります。
それで、
あれっと思った「世界のこと」について書いてみます。
世界各国の政治形態ですが、
以下の四つに分けられるそうです。後ろの方に、その政治形態を色分けした世界地図も添付しました。
①Liberal democracy 自由民主主義・・・地図では青色
アメリカ、日本、韓国、オーストラリア、EU(西欧、北欧)など
※議会制民主主義と複数政党制を統治形態として認めつつ、個人の自由をその運用において重視する
②Electoral democracy 選挙民主主義・・・地図では水色
ブラジル、メキシコ、東欧(ウクライナを含む)、モンゴル、インドネシアなど
※複数政党による選挙が行われ、報道・表現の自由も一定程度保障されているが、法の支配や三権分立が「自由民主主義国」ほど確立されていない
③Electoral autocracy 選挙独裁主義・・・地図では橙色
ロシア、アフリカ諸国、インド、パキスタン、イラン、カンボジア、マレーシアなど
※表向き複数政党による選挙が行われているものの、対立候補やメディアへの迫害や排除、政権政党に有利な選挙システムなど、政党間の公正な競争が阻まれている
④Closed autocracy 完全な独裁主義
中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、サウジアラビア、北アフリカ諸国、キューバなど
※一党独裁など自由で公正な選挙がなく、報道・表現の自由もない
要するに、①→②→③→④となるにつれて自由度が下がり、独裁色が強い、ということですね。
ourworldindata.org
日本の政治形態は、もっともリベラルで、自由度が高く、アメリカと同じLiberal democracy、自由民主主義のグループに属します。
世界で、このグループと、またその次に比較的自由な、Electoral democracy 選挙民主主義国を合わせても、全人口の30%程度にしかならないそうです。
自由民主主義という形態が、決して世界のマジョリティーではない、だから、すべての国がウクライナを応援しているわけではなく、むしろ、ロシアにシンパシーを感じる国もある。中国、ベトナムなどですね。
ベトナム人彼氏と話をすると、ロシアを責めるのではなく、
「戦争状態に誘導したウクライナのゼレンスキー大統領が悪い」と言います。
たぶん、ベトナムは北で大国中国と国境を接しており、その侵略を防ぐために知恵の限りを尽くしてきたので、もっと政略的にやれたことがあったのではないか、という想いがあるのだと思います。
今、自分は、ウクライナに突然侵攻したロシアは悪い、ウクライナがんばれ、と思っているのですが、これは自由民主主義の考えであって、もしかして30%の正義にすぎないのかも、と思いました。
世界のこと(終わり)