Go To Travelで国内旅行をしているAkiです。
島根県の松江に来てます。
ここはかつて、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が居住した地です。
小泉八雲;
1850年、イギリス軍医であったアイルランド人の父(アイルランド出身のプロテスタント・アングロ=アイリッシュ)とギリシャ人の母の間に生まれる。1851年、父の西インド転属のため、実家へ向かうべく出立。途中パリを経て1852年8月、両親とともに父の家があるダブリンに移住し、幼少時代を同地で過ごす。父が西インドに赴任中の1854年、精神を病んだ母がギリシアへ帰国し、間もなく離婚が成立。以後、ハーンは両親にはほとんど会うことなく、父方の大叔母に厳格なカトリック文化の中で育てられた。この経験が原因で、少年時代のハーンはキリスト教嫌いになり、ケルト原教のドルイド教に傾倒するようになった。フランスやイギリスのダラム大学の教育を受けた後、1869年に渡米。得意のフランス語を活かし、20代前半からジャーナリストとして頭角を顕し始め、文芸評論から事件報道まで広範な著述で好評を博す。
1890年(明治23年)、アメリカ合衆国の出版社の通信員として来日。来日後に契約を破棄し、日本で英語教師として教鞭を執るようになり、翌年結婚。松江・熊本・神戸・東京と居を移しながら日本の英語教育の最先端で尽力し、欧米に日本文化を紹介する著書を数多く遺した。日本では『雨月物語』『今昔物語』などに題材を採った再話文学で知られる。
自分は以前、アイルランドという国に興味を持って調べたことがあります。
アイルランドはイギリスの支配を900年にわたって受けた国です。両国ともキリスト教国なのですが、イギリスはプロテスタント、アイルランドはカトリック。
その対立の歴史でもあります。
ハーンの父親はプロテスタント、育ての親の大叔母はカトリック。
その狭間でハーンは、たまらなかったのかもしれません。そのためかアイルランド人の原型のケルト信仰に傾倒してゆくようになります。
ケルト信仰では、太陽と大地の古い神々を信じ、あらゆる生き物の中に霊的な存在を見いだします。つまり「自然」と「宇宙」と「自己」を一体化する思想であり、ここから「霊魂不滅」や「輪廻転生」などの考え方が形成されていったと考えられています。実際、ケルトの神話や伝説では人間が動物に生まれ変わったり、神が英雄になったり、英雄が妖精と結婚したり、妖精が人間の子供を産んだりと、神、人間、妖精がめまぐるしく入れ替わり(転生)しています。
なんとなく、日本人にも馴染み深いような、自然一体化思想ということですね。
だから、ハーンは神秘の国、出雲を深く愛したのだと、言われています。
ハーンの記念館。
実際にハーンが住んだ屋敷が残されています。
それほど大きくもない 昔の武家屋敷ですね。
ここにハーンは住んだのですね。
「くはれもす八雲旧居の秋の蚊に」
出雲・松江 ~小泉八雲~(終わり)