Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

飛び地

世界地図を見て、海外旅行を夢想することが好きなAkiです。

 

ヨーロッパ。
バルト三国

エストニアラトビアリトアニアの三国がなかよくならんでいます。

そのすぐ南に、『カリーニングラード』と書かれた地域があります。

 

これは、バルト海沿岸のロシア連邦の州
ロシア連邦の最西端で、『飛び地』なのです。

William Dabadieの世界一周ブログ - ロシアの飛び地「カリーニン ...


diamond.jp

 

もともと、この地域は東プロイセンと呼ばれ、ドイツの領土だったのですが、1918年、第一次世界大戦でのドイツの敗戦にともなって西プロイセンがポーランドに割譲され、東プロイセンはドイツ本土と隔てられた飛び地となったのです。その後の第二次世界大戦後、東プロイセンは分割され、北半分はソビエト連邦の、南半分はポーランドの領土とされた。それを受けて、すぐにケーニヒスベルク特別管区が設置され、ケーニヒスベルク州としてソビエト連邦編入された。1946年にカリーニングラード州と改称。1947年までに、残っていたほぼすべてのドイツ人住民はドイツに追放され、今では80%以上がロシア人住民となっているそうです。

 

旧ソ連の崩壊以前は、バルト3国もソ連だったし、ポーランド旧東ドイツも共産圏の国だったし、カリーニングラードは飛び地ということもなかった。ところが、ソ連が崩壊し、構成国が独立すると、民族的にロシア人が主となったカリーニングラードは、ロシアにとどまり、結果として、飛び地になった、ということです。

 

かつては、ドイツの飛び地で、今はロシアの飛び地。

大国の狭間で、揺れ動いた歴史に影響されてそんな土地になってしまった。

 

でも、そんな歴史に彩られた場所。
とても魅力的です。

 

飛び地(終わり)