Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

LGBT差別発言とか法案とか

LGBTのAkiです。

 

ちょっと前の話ですが、LGBTに関して差別発言があったり、法案でもめたりしてました。

 

まず、これらについて整理してみます。

 

岸田首相、性的少数者蔑視の発言した秘書官を更迭 - BBCニュース

 

・・・岸田首相は2月1日の衆議院予算委員会で、同性婚をめぐる問題について言及。「制度を改正するとなると、家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と述べていた。荒井勝喜首相秘書官は3日夜、この答弁を受けた形で、記者団にオフレコで「僕だって(同性婚の人を)見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」と話した。また、「同性婚を導入したら国を捨てる人もいると思う」と述べた。・・・

 

これが漏れて、”差別発言”となって炎上。
そして、この秘書官は辞職したのでした。

 

あと、もめてる法案ですが、LGBT理解増進法というのだそうです。
でも、正式名称は、もっと長くて「性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律」。

差別禁止ありきではなく、あくまでもLGBTに関する基礎知識を全国津々浦々に広げることで国民全体の理解を促すボトムアップ型の法案、ということです。

 

lgbtrikai.net

 

それで、その中に、「『性自認』を理由とする差別は許されない」という文言を入れるかどうかでもめているのだそうです。

反対論者の言によれば、差別が許されない、とすると、例えば、「男性が『心は女性だ』と言えば女湯に入れるようになり、それを拒むのが禁止される」となってしまう、だから、LGBT理解増進法にそのような文言を入れるべきでない、という論旨。

 

 

これらの一連の動きですが、個人的には、そんなもんかな、くらいの認識です。

 

差別発言についても、秘書官がオフレコで言ったことが漏れて、将来を棒に振ってしまって気の毒な感じがします。異性愛者は、LGBTは気持ち悪い、くらい普通に思っているでしょうし。本音でしょうね。異性愛者がそう感じることは仕方がないことだと思っています。

 

あと、法案ですが、これは”差別”という文言の問題というよりも、どれだけLGBTに踏み込むか、ということだと思います。要するに、世界の流れがあるから、うちもLGBTには理解はありますよ、といいたいだけの法案にとどめるのか、それ以上とするのかということ。それは、言い換えればLGBTの権利を主張する団体に今以上の力を持たせないのか、持たせるのか、ということなのかもしれません。

 

自分はゲイですから、子供は作れないし、その意味では生産性がないのは事実です。しかし、それ以外はごく普通に働いて、暮らすことができて、日本人として権利が保障されており、その上、さらにゲイとして権利を求めようとは思いません。生理的にいやと思うのはどうしようもないことだし、それを法律で云々することは強制力が伴う可能性もあり、今のLGBTを巡る日本の状況は、そこまでしなければならないほどではない。

 

したがって、「差別が許されない」という文言のない、外面用の「LGBT理解増進法」であっても、まったくかまわないと思っています。

 

LGBT差別発言とか法案とか(終わり)