アジア好きのAkiです。
今まで何度か書いてきましたが香港の話です。
「港人治港」から「愛国者治港」へ
解体される香港・・・・と言う記事。
『港人治港』とは香港返還交渉において中華人民共和国の鄧小平が構想した「四大原則」の1つ。
1「一国二制度」
2「香港の高度な自治」
3「港人治港(香港人による香港統治)」
4「50年間は従来の資本主義体制を変えない」
香港人が香港を治める・・・
以上の4つの方針が、『中華人民共和国香港特別自治区基本法』の基礎となっている。これに従い、香港特別行政区では外交と軍事を除く広範の自治が認められている。
これが、
3月5日に開幕した中国・全国人民代表大会(全人代)で、香港の選挙制度の変更が議論されている。そして、議案「香港特別行政区選挙制度改善に関する全国人民代表大会の決定」が11日、可決されました。
その選挙制度改善?は、今まで原則としてきた「港人治港(香港人による香港統治)」から「愛国者治港」(「愛国者」ではない者(=民主派)は排除する)に変わるものです。その改善?の中国側のロジックは、「反中乱港(反中的で香港を混乱させる)」勢力の策謀で香港統治の安定が危うくなっており、これを排除する、というものです。
でも、香港が中国に返還された際に、鄧小平が示した「港人治港(香港人による香港統治)」を含む4原則。これは、1997年7月に英国から返還された香港に対し、中国は外交・防衛を除く分野で高度の自治を50年間維持すると約束したものです。
なので2047年までは有効のはず。
それを中国は、2021年の段階で破りました。
間違いなく、約束を破ったのです。
これは深く、長く、記憶すべきです、
中国は、法が国を治めているのではなく、人が国を治めている。
そして、中国は約束を破る国である、ということを。
港人治港(終わり)