アジア好きのAkiです。
中国を考えています。
中国は『普遍性』を持った大きな国。
そして、その中国文明の「光」を周辺地域に与え続けてきました。
光の中は玉石混交、「儒教」のような悪しきものもありました。
この影響が最も少なかったのが日本で、骨の髄まで染みたのが朝鮮。
ベトナムも1000年に渡る中国支配を受け、大きな影響を受けました。
日本人とは何か、を考えるとき、こうした背景を認識することはとても大事なことだと思っています。で、その中国の普遍性ですが、うかうかすると飲み込まれてしまいます。彼らと我々は違う、彼らの文化のいいところは受け入れるけど(お金儲けも)、思想はダメ、とか政治のシステムや領土は絶対受け入れられない、とか。そんな原則は断固守るべきものだと思います。たぶん、今まで千年以上、そんなふうにして中国と付き合ってきたのだと思います。
例えば、『天皇』。
皇という文字は、皇帝を連想させます。事実、天皇の英訳は『Emperor』です。戦前戦後にかかわらず『Emperor』と訳されてきました。
しかし、中国からすれば、皇帝は世の中にただ一人。
それはもちろん中国の皇帝のことで、他国にいるのは単に王だけです。
これが中華思想(華夷思想)です。
それを知った上で、日本は、大和朝廷以来(7世紀)、『天皇』をずっと奉じてきました。海の向こうの大国の皇帝と同格である『天皇』ということです。決して、中華思想には染まらないぞ、という強い意思表示。
日本はそんなシステムを持った国、
そしてそれはとても大事なこと、だと思います。
中国を考える(2)(終わり)