写真が趣味のAkiです。
サギの写真を撮っていて、アオサギが気になりました。
アオサギの羽。
どうみても青ではありません。灰色です。
でも、その灰色、それが青色がくすんだ灰色に見えるという事からアオサギという名前になったそうです。
でも、これを青というのには無理がある、と思いました。
で、もう少し、調べてみると、 古代日本では「赤」「青」「黒」「白」の4色しかなく、白でも黒でもない淡い中間色を青とみなしていたため、灰色のサギを「アオサギ」というようになったのだそうです。
これだと無理のない命名ということになりますね。一応、納得です。
そんな事情がわかると、アオサギの羽。
なんとなく青みがかった灰色、墨色のように見えてきました。
この古代色に近いかな。青鈍(あおにび)という名前の色だそうです。
古代日本、万葉集の一首にこんな歌があります。
あおによし 奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり
意味; 奈良の都は、咲いている花が美しく照り映えているように今真っ盛りである。
その、『あおに』は、青丹です。
これは色名の一つで、この場合の青は緑のこと。丹は土を意味し、緑みのある土の色をさす。一般に顔料となる岩緑青(いわろくしょう)のこととされ、奈良が産地として有名。
古代では、緑も青とされていたようです。
これも青。
あと、アオサギは、古代エジプトではもともとフェニックスの由来となる鳥「ベヌウ」とされていて、神のように崇拝されていたようで、見かけると縁起がいいと喜ばれていたそうです。アオサギは瑞鳥なんですね。
アオサギの青(終わり)