古寺を徘徊するAkiです。
『古寺巡礼』という言葉があります。
土門拳の写真集・古寺巡礼 。哲学者・和辻哲郎の著作・古寺巡礼 など。
巡礼、 日常的な生活空間を一時的に離れて、 宗教の聖地や聖域に参詣し、聖なるものにより接近しようとすること、だそうです。
自分の場合はそうではありません。
ただ、古寺がいいと勝手に思って、それが好きで、寺を舐めるように見て回るだけです。
だから、自分の場合は『古寺徘徊』。
今回は、静岡県、浜松の西、浜名湖畔の鷲津、本興寺(ほんこうじ)。
南北朝時代の弘和3年/永徳3年(1383年)、法華宗陣門流の門祖、日陣が東海地方を巡化していた時、遠江国薬師堂の僧が法戦を挑んだ。しかし、この僧の法説は日陣により論破され、僧は大慈悲院日乗(1345年 - 1425年)と名を改めた。この日乗がこの寺の開山の僧。そしてこの時より、薬師堂は常霊山本興寺という名となり、この地域の法華宗布教の中心となった。江戸時代は10万石の格式と徳川将軍家の三つ葉葵の使用を許された。その本堂は国の重要文化財。山門と奥書院は吉田城(愛知県豊橋市)元大手門であった門と城の御殿を三河吉田藩主久世重之により寄進されたもの。また日本庭園があり、小堀遠州の作庭とも言われる。
そんな古寺。
徘徊してみました。
素敵な山門。
門をくぐると左右に塔頭。
その向こうに本堂が見え隠れしています。
これが重要文化財の本堂。
除熱得清涼
じょねっとくせいりょう
お盆の一説ですね。
甘露をそそぐように、その熱を除き清らかな涼しさを得る
苦しみを離れ、楽を得る、法華経の功力をもって、すべてが仏となる。
茅葺きの屋根がいいかな。
次は庭を見に行きます。
小堀遠州作の日本庭園。
風鈴がぶら下がってます。
こんなのもある。
縁側に座って、庭を眺めてると一陣の風。
汗がちょっと引いたかな。
コロナ禍で誰もいない。見学者は自分だけ。
だから、自分だけの空間。
とっても贅沢な一瞬でした。
古寺徘徊④(終わり)