Akiです。
先日、安倍さんが記者会見して、辞任を表明されました。
体調が芳しくなく、持病が悪化したことから、もはや首相としての責任を果たせないということのようです。本当に残念です。
安倍さんの説明のあとで、記者とのやり取りがありました。
その際、記者から出た質問を抜粋してみます。
日本テレビ
治療を続けながら執務に当たる(続行する)という選択肢はなかったのか?
辞任を決意されたのはいつ頃だったのか? 1次政権に続いて任期途中での辞任となるが、コロナ禍にあって、政権投げ出しという批判に対してはどのように答えるのか?
読売新聞
歴代最長となった在任中に成し遂げたことの中で、政権のレガシーだと思われるものは何か?
朝日新聞
次期政権に望むことは何か? 後継候補と言われている方の評価はどうか?
共同通信
外交問題について。北朝鮮による拉致問題、日露平和条約交渉、結果を出せなかったことは痛恨の極み。
これまでのやり方で何か振り返って反省すべき点は? 今日の会見で、いつも使われているプロンプターを使用されていないがどうしてか?
東京新聞
歴代最長政権となり、安倍一強の政治状況が続きました。官僚の忖度(そんたく)や公文書の廃棄、改ざんなど、負の側面、公文書の改ざんを迫られ自殺した財務省職員など。政治家の説明などで十分な説明責任を果たせたと考えるのか?
日本経済新聞
総理は自民党総裁であると同時に、党内最大派閥の清和会の実質的なリーダー。後任総裁選びはどういった姿勢で臨まれるのか?
テレビ朝日
今後は、一議員として、元総理としてロシア外交とか対中外交というものに、今後取り組まれる意欲はあるのか?
産経新聞
総理総裁に必要な資質、これはどういうふうに考えてうるのか?
TBS
今年は、政府はコロナ対応に終始している年。PCR検査、マスク配布の話とか、これまでの政府対応で成果を上げたと思われる点、あるいは反省する点はどこか?
フジテレビ
6月の検診で再発の兆候が見られ、先月の中旬頃から体調に異変が生じ、今回の辞任という決断に至るまで、総理はほぼ土日も休みがなく、ほとんど公務に当たられてきた。今思えば、総理はもう少し、こういった決断をされる前にしっかり休んでおけばよかったとか、もうちょっとめり張りをつけておけばよかったとか、そういった後悔はあるか。
北海道新聞
憲法改正について。最長政権を樹立されても、結果的には実現できなかった理由ということをどのように捉えられているか?
時事通信
1次政権を辞められたときには、政権を投げ出すという批判を受けることになったが、今回、1次政権のときの身の引き方と比べて、それとは違った身の引き方ができたと考えるか? 政権を投げ出すという批判がないような身の引き方ができたと考えるか?
京都新聞
地方創生、東京一極集中を打破するという部分で強調してこられた。地方創生に関しての御評価、採点はどうか?
中国新聞社
総理、お疲れさまでした。レガシーの中でオバマ大統領の広島訪問を挙げられた。総理は多くの被爆者の方々と会い、また戦争で家族が亡くなった方々の声に耳を傾けてこられた、その言葉はどのように総理の胸に響いたか? 任期中には、平和安全法制、安全保障関連法などで国民の世論を二分するところもありましたが、改めて御自身がどのように平和問題と向き合ってきたか?
毎日新聞
今週の月曜日の検査を受けて、その後、辞任を決断された、その月曜日からこの金曜日までの間で、最終的に具体的に御判断されたのはいつなのか?
フリーランス(江川紹子)
コロナ禍で日本がいかにIT後進国であるかということが露呈された。こうなってしまった原因はどこにあると考えているのか?
ロイター通信
後任の総裁選出の時間軸は?
ビデオニュース
総理、お疲れのところ申し訳ありません。安倍政権は、これまでの政権に比べて非常に徹底したメディア対策をされた。それは総理自身の指示によるものだったのか、ワーキングレベルで行われたものだったのか?
メディアと政治という関係において、民主主義において、どのように考えるのか?
西日本新聞社
森友学園問題や加計学園問題、桜を見る会の問題など、国民から厳しい批判にさらされた。コロナ対策でも批判が厳しい。こうしたことに共通するのは、政権の私物化という批判。これについてどう考えるのか?
報知新聞社
東京五輪、パラリンピックの開催の影響はどう考えるのか?
で、この記者会見を見ていて、どうでもいい質問が多い、と思いました。
それは、この場面で、言うことか? 質問がずれてるのでは、という印象でした。
そんなあほな質問に体調不良の中、真摯に答えている安倍さん。
やってられない、というのが本音では?
外交で言えば、喫緊かつ重大なことである、中国について触れる記者が一人もいなかった。それにアメリカ大統領選のことも。
あと、逆に森友、加計問題、桜を見る会のことを言う人がまだいることに正直驚きました。
唯一、江川紹子さんが深刻なIT問題のことを提起されたのが救いでした。
で、あと、気になること、
20社が質問して、『お疲れ様でした、ご苦労さまでした』と言った会社が中国新聞社の1社だけ。
8年近く、政権を担当して、国のかじ取りをしてきた人に対してねぎらいの言葉もなく、あほな質問ばかり。
日本のメディアの激しい劣化を感じました。
これは、知識とか教養とかという前の、品性の問題だと思います。
また、安倍首相のこと。
自分の個人的な意見ですけど、安倍さんが一強の状態で長い間政権を担ってくれたおかげで、中国、朝鮮との微妙な関係が維持できた、その功績はとても大きいのだと思っています。逆に言えば、今後、どうなってしまうのか、不安が募ります。
安倍路線の継承こそが日本の安定につながると自分は思っています。
安倍首相辞任(終わり)