ゲイのAkiです。
Netflixで配信された、映画『性の劇薬』を見ました。
水田ゆきの同名マンガを城定秀夫がR18+指定作品として実写化した『性の劇薬』。
北代高士と渡邊将のダブル主演。命を捨てようとした男が監禁、SM、調教を通して強引に「生」を植え付けられていくさまが描かれる。渡邊がエリート人生から転落した桂木誠、北代が誠を徹底的に調教する謎の男・余田龍二を演じました・・・という映画。
男が男を調教するBL映画です。
※BL;Boys Love
Netflixの視聴は日本国内のみだそうですが、「Dangerous Drugs of Sex」の英題で海外の映画祭にもノミネートされ、韓国の富川ファンタスティック国際映画祭、アメリカのボストンLGBTQ+映画祭、台湾国際クィア映画祭にも出品されているのだそうです。
最初見たとき、これはBL映画というよりもゲイ版SMポルノじゃん、と思いました。R-18指定だし。
※R-18;18歳未満の方に対し、不適切な表現が含まれる作品。性に関連したもの、あるいはそれを表現しており、性器の結・接合、あるいは性行為を想起させるものを表現してあるもの。暴力的なシーンや、思想、模倣的表現ではあるが危険性が高い、または刺激性の強いもの。尚、R-18の対象となる部位、箇所(性器、性器結合部等)には隠蔽処理(モザイク処理や、漫画機能でサムネイルに本画像が表示されないようにするなど)が必要となる。
でも、よくよく見てみると、この映画のテーマは、
”性を突き詰めることで、生を確認することができる” ということのようです。
人間の性(さが)を、監禁、SM、調教、で突き詰めてゆき、それが生きていることだ、ということがわかる。それで一度は死を意識した二人が・・・
ということになってBLみたいな展開に、なってゆきます。
これって、かなり深いテーマなのかな。
それと、もしかして、ゲイのSMというのが冒険的で、先進的で、新しい試みなのかもしれない。実際、延々と続くSM調教のシーン描写は、これでもかというほど、開けっぴろげで、躊躇がまったくない。
でも、ある意味さわやかなエロで、そこがBLっぽくて、変態行為なのですけど、いやらしくもない。
そこにこの映画の意義があるのかもしれません。
で、結局、見た感想ですが、
これはゲイポルノ。
主張がありそうで意味深い映画かも、と思わせるけど。
でもやっぱり、ただのエロ。
でも、こんな映画があってもいいかな、と思います。
エネマグラ試してみたくなった。
でも、個人的には、『きのう何食べた?』みたいな方が心に残って好きですけど。
ということで、『でも』が多い、はっきりしない映画感想ですみません。
性の劇薬(終わり)