Tu&Aki’s Couple Life

ゲイが考える『ベトナム』『アジア』『海外旅行』『日本』『仕事・働き方』そして『大事な彼氏』のこと

立憲民主党のこと

Akiです。

 

 

今回は、少し固いはなしです。政治のこと。

国会中継をTVでやっていて、与野党の質疑応答を興味深く聞きました。

与党は、もちろん自民党野党第一党は、立憲民主党です。

この党について自分が感じていることを書いてみます。
(あくまでも個人的な意見です)

 

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 党首は枝野さん。福耳ですね。魅力的な政治家です。

 

政党には、綱領というものがあって、政策の指針を決定付けるものだそうです。
なので、この綱領に賛同する人が集まって政党ができているわけです。

 

 立憲民主党の綱領を転記します。

 

立憲民主党』 綱領  2017 年 12 月 26 日

私たちは、「立憲主義に基づく民主政治」と「多様性を認め合い、困ったとき
に寄り添い、お互いさまに支え合う社会」を実現するため、立憲民主党に集いま
した。私たちは、一つの価値観を押し付ける政治ではなく、国民のみなさんとつなが
り、日常の暮らしや働く現場の声を立脚点としたボトムアップの政治を実現し
ます。私たちは、公正・公平なルールに基づく自由な社会を実現し、一人ひとりの持
ち味が発揮され、それぞれに幸せを実感できる社会経済を目指します。

一.立憲主義を守り、草の根からの民主主義を実践します
私たちは、立憲主義を守り、象徴天皇制のもと、日本国憲法が掲げる「国民主
権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を堅持します。立憲主義を深める立場から
憲法議論を進めます。

私たちは、草の根からの声に基づく熟議の民主主義を実践し、政治の信頼を回
復します。適切な公文書管理と徹底した情報公開を進め、公正で透明な政府を実
現します。

私たちは、既得権や癒着の構造と一線を画し、自らを厳しく律しながら、公正
で公平な社会システムを構築します。税金の使い道を納税者の立場から徹底し
て精査し、真に必要で優先度の高い施策に絞り込みます。

二.未来への責任をまっとうし、活力ある共生社会をつくります
私たちは、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重され、多様性を認めつ
つ互いに支え合い、すべての人に居場所がある「共に生きる社会」をつくります。

私たちは、あらゆる差別に対して断固として闘います。性別を問わずその個性
と能力を十分に発揮することができるジェンダー平等を確立するとともに、性
的指向や性自認、障がいの有無などによって差別されない社会を推進します。

私たちは、未来を生きる世代のため、社会全体ですべての子どもの育ちを支援
します。

私たちは、気候変動をはじめとする地球環境問題と向き合い、新たなライフス
タイルを確立し、持続可能な社会を実現します。

私たちは、多様な主体による自治を尊び、互いに連携し合う活力ある社会を実
現します。地域の責任と創意工夫による自律を可能とする真の地方自治を目指
します。

私たちは、原発ゼロを一日も早く実現するため、具体的なプロセスを進めると
ともに、東日本大震災からの復興を実現します。

三.公正な分配により人間のための経済を実現します
私たちは、経済成長の目的は一人ひとりに幸福をもたらすことであり、また、
公正な分配なくして安定的な成長は達成できないとの考えに立ちます。

私たちは、市場経済を基本とし、過度な自己責任が押しつけられることなく誰
もが安全で安心して暮らすことのできる社会を目指し、将来に希望の持てる経
済を実現します。

私たちは、持続可能な社会保障制度の確立や生涯を通じた学びの機会の保障
など、人への投資によって、人々の能力の発揮を阻んでいる格差を是正し、一人
ひとりの持つ力が発揮され幸福を実感できる経済を実現します。

四.国を守り国際社会の平和と繁栄に貢献します
私たちは、歴史の教訓を胸に刻み、日本の外交・安全保障の基本姿勢である国
際協調と専守防衛を貫き、現実に即した政策を推進します。健全な日米同盟を軸
に、アジア太平洋地域、とりわけ近隣諸国をはじめとする世界との共生を実現し
ます。

私たちは、国際連合などの多国間協調の枠組みに基づき国際社会の平和と繁
栄に貢献します。核兵器廃絶、人道支援経済連携、文化交流などを推進し、人
間の安全保障を実現するとともに、自国のみならず他の国々とともに利益を享
受する開かれた国益を追求します。

以 上

 

 

 

 

ちなみに与党である自民党の綱領は以下です。
参考のため、こちらも転記しました。

 
自由民主党』 平成22年(2010年)綱領 平成22年1月24日

現状認識
 我が党は、「反共産・社会主義、反独裁・統制的統治」と「日本らしい日本の確立」―の2つを目的とし、「政治は国民のもの」との原点に立ち立党された。平成元年のベルリンの壁の崩壊、平成3年のソ連邦の解体は、この目的の1つが達成されたという意味で、我が党の勝利でもあった。
 そこに至るまでの間、共産主義社会主義政党の批判のための批判に耐え、我が党は現実を直視し、日米安全保障条約を基本とする外交政策により永く平和を護り、世界第2の経済大国へと日本を国民とともに発展させた。
 日本の存在感が増すにつれ、国際化のなかで我々は多くのものを得た反面、独自の伝統・文化を失いつつある。長寿国という誇るべき成果の反面、経済成長の鈍化と財政悪化からくる財政諸機能の不全に現在も我々は苦しんでいる。少子化による人口減少は国の生産力を低下させると言われる。
 我が国は、これ等の現実を明るく希望ある未来に変えるため、少子化対策とともに、教育の充実と科学技術開発に国民資源を注力することにより生産性を向上させ、長寿人口の活用と国民資質の向上、国際化への良き対応により、経済成長が達成でき、国民生活の充実が可能なことを世界に示さねばならない。
 我々は、日本国及び国民統合の象徴である天皇陛下のもと、今日の平和な日本を築きあげてきた。我々は元来、勤勉を美徳とし、他人に頼らず自立を誇りとする国民である。努力する機会や能力に恵まれぬ人たちを温かく包み込む家族や地域社会の絆を持った国民である。
 家族、地域社会、国への帰属意識を持ち、公への貢献と義務を誇りを持って果たす国民でもある。これ等の伝統的な国民性、生きざま即ち日本の文化を築きあげた風土、人々の営み、現在・未来を含む3世代の基をなす祖先への尊敬の念を持つ生き方の再評価こそが、もう1つの立党目的、即ち「日本らしい日本の確立」である。
 我が党は平成21年総選挙の敗北の反省のうえに、立党以来護り続けてきた自由と民主の旗の下に、時代に適さぬもののみを改め、維持すべきものを護り、秩序のなかに進歩を求め、国際的責務を果たす日本らしい日本の保守主義を政治理念として再出発したいと思う。
 我々が護り続けてきた自由(リベラリズム)とは、市場原理主義でもなく、無原則な政府介入是認主義でもない。ましてや利己主義を放任する文化でもない。自立した個人の義務と創意工夫、自由な選択、他への尊重と寛容、共助の精神からなる自由であることを再確認したい。従って、我々は、全国民の努力により生み出された国民総生産を、与党のみの独善的判断で国民生活に再配分し、結果として国民の自立心を損なう社会主義的政策は採らない。これと併せて、政治主導という言葉で意に反する意見を無視し、与党のみの判断を他に独裁的に押し付ける国家社会主義的統治とも断固対峙しなければならない。また、日本の主権を危うくし、「日本らしい日本」を損なう政策に対し闘わねばならない。我が党は過去、現在、未来の真面目に努力した、また努力する自立した納税者の立場に立ち、「新しい日本」を目指して、新しい自民党として、国民とともに安心感のある政治を通じ、現在と未来を安心できるものとしたい。


1.我が党は常に進歩を目指す保守政党である
(1)正しい自由主義と民主制の下に、時代に適さぬものを改め、維持すべきものを護り、秩序のなかに進歩を求める
(2)勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する
(3)多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる
2.我が党の政策の基本的考えは次による
(1)日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる憲法の制定を目指す
(2)日本の主権は自らの努力により護る。国際社会の現実に即した責務を果たすとともに、一国平和主義的観念論を排す
(3)自助自立する個人を尊重し、その条件を整えるとともに、共助・公助する仕組を充実する
(4)自律と秩序ある市場経済を確立する
(5)地域社会と家族の絆・温かさを再生する
(6)政府は全ての人に公正な政策や条件づくりに努める
 (イ)法的秩序の維持
 (ロ)外交・安全保障
 (ハ)成長戦略と雇用対策
 (ニ)教育と科学技術・研究開発
 (ホ)環境保全
 (へ)社会保障等のセーフティネット
(7)将来の納税者の汗の結晶の使用選択権を奪わぬよう、財政の効率化と税制改正により財政を再建する
3.我が党は誇りと活力ある日本像を目指す
(1)家族、地域社会、国への帰属意識を持ち、自立し、共助する国民
(2)美しい自然、温かい人間関係、「和と絆」の暮し
(3)合意形成を怠らぬ民主制で意思決定される国と自治
(4)努力するものが報われ、努力する機会と能力に恵まれぬものを皆で支える社会。その条件整備に力を注ぐ政府
(5)全ての人に公正な政策を実行する政府。次世代の意思決定を損なわぬよう、国債残高の減額に努める
(6)世界平和への義務を果たし、人類共通の価値に貢献する有徳の日本

以上

 

 

 

それでは、 

立憲民主党の綱領から主なキーワードを抜粋して、自民党と比較してみます。

立憲主義日本国憲法が掲げる「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の堅持

⇒ これはいわゆる『護憲』ということです。今の憲法は正しい、これを変えない、という主張ですね。一方の自民党は、憲法の制定を目指しています。


・多様性を認めつつ、すべての人に居場所がある「共に生きる社会」、多様な主体による自治

 

⇒ 立憲民主党が言う、多様性の中にはジェンダー平等も含まれています。LGBTにも熱心ですね。でも、この多様性には国籍も含まれます。それと、多様な主体という言葉には違和感を覚えます。まさか、北朝鮮主体思想と関係ないとは思いますが。
一方、自民党には多様性という言葉はありません、ひたすら『日本らしい日本の確立』を目指しています。


原発ゼロ、地球環境問題と向き合う

 

⇒ 放射能や環境問題にも熱心に取り組む、ということですね。一方の自民党は、そのような言葉は皆無です。


・公正な分配

⇒ 簡単に書いてありますけど、社会主義の匂いがします。立憲民主党の前は、民進党民主党/・・・社会党。たどってゆくと社会主義政党なのです。自民党の方は、社会主義的政策は採らない、と断言しています。


・健全な日米同盟を軸に、アジア太平洋地域、とりわけ近隣諸国をはじめとする世界との共生

⇒ 立憲民主党では日米同盟はOKなんですね。これは少し驚きました。あと、近隣諸国との共生、近隣諸国とは韓国、北朝鮮、中国を含みますね。これらの国と共に生きる! できるのでしょうか? で、自民党の方、なにも書かれていません! あれだけ熱心に進めている日米同盟のこともあまりないのです。


国際連合などの多国間協調の枠組みに基づき国際社会の平和と繁栄に貢献

⇒ 立憲民主党では、国際連合という言葉が出てきました。また、多国間協調も。一方の自民党、国際社会の現実に即した責務を果たすとともに一国平和主義的観念論を排する、としています。こちらには国連のことはでてきません。自民党が言う、一国平和主義的観念論とは、武力を持たずに平和主義を唱えること(=護憲派の論理)ですね。これを、全否定しているわけです。

 

 

なんとなく違いがわかりました。

立憲民主党は、今ある憲法を守って、国連と一緒に、平和的に物事を解決して、近隣国と仲良くやっていきましょう。でも、公正な分配により人間のための経済を実現、ということなので社会主義的な政策もあり、ということでしょう。

 

一方の自民党、ひたすら「日本らしい日本の確立」
そのために新憲法の制定を目指し、日本の主権は自らの努力で護る。国際社会の現実に即した責務を果たすとともに、一国平和主義的観念論を排す、ということで国連にも頼らない、アメリカにも頼らない。自主独立を目指す、ということのようです。

 

野党第一党と与党。比べてみると違いがよくわかります。

革新(リベラル)と保守。

個人の自由や多様性を尊重するのがリベラル、この定義からすれば、立憲民主党は間違いなくリベラル、でも既に失敗した社会主義を引きづっている。保守は自民党、でも憲法では革新的(変えようとしているという意味で)です。

 

そんなことを考えてゆくと、リベラルと保守の対比はもはや意味がないのかもしれません。

理想と現実。対比としては、これが一番あっているかな。


もちろん、立憲民主党は理想をおいかけ、自民党は現実を追求。

理想は理想であっていいです。

でも、政治は現実そのもの。

 

なので消去法でゆけば自民党にがんばってもらうしかない。
と、同時に、現実を追求できる党がもう一つあればいいかも。

 

そうすれば、選挙のときに真剣に悩むことができる。

次の選挙は、どこにいれようかな?

立憲民主党、以前の民主党の時代に一票いれました。
でも、残念ながら現実政党(政権を担えるという意味で)ではなかった。 


じゃあ日本維新の会
こちらは、新しい保守を標榜しているようですが、新しい現実政党であれば一票入れてもいいかな

 

立憲民主党のこと(終わり) 
※あくまでもAkiの個人的な意見、感想です。