技術者のAkiです。
バッテリー(二次電池)の話のつづきです。
今、開発が行われているリチウムイオン二次電池ですが、そのエネルギー容量を石油(ガソリン)と比べてみます。
※ネットからの引用、横軸が体積あたり、縦軸が重量あたりのエネルギー密度です。
エネルギー密度が高ければ高いほど性能がいい、ということです。
水素のところは、とりあえず置いといて、ガソリンとリチウム二次電池を比べてみます。体積あたりで、ガソリンはリチウム電池の10倍、重量あたりでは100倍以上のエネルギー密度を持っています。ガソリンが今、世界中で使われている理由がわかります。要するに扱いやすいのです。
リチウム二次電池は、なんと低い性能なのか。ということになります。
こんなレベルで電気自動車(EV車)が、ガソリン車に置き換わるのでしょうか?
でも、二次電池は何度でも充電することができます。ガソリンは一回燃やせばそれで終わり。それを加味すると、例えば500回の充電が可能だとすると、同じ電池から、500倍の電気エネルギーが得られるわけで、そうするとガソリンを超えるエネルギー密度ということになります。モノは考えよう、ということですね。
なので、扱いやすい大きさ・重さ(コンパクト)で、安全であれば、一時的なエネルギーボックスとして持ち運びでき、いつでもそのエネルギーを取り出せる。
これは世の中で今、本当に必要とされるものですね。
小さくて、軽くて、安全で、というのがリチウム二次電池=バッテリーへの要求なのです。
バッテリーのはなし(2)