ゲイのAkiです。
また、ベトナム人彼氏のことです。
ベトナム人彼氏の友達が共産党員になるために、一生懸命、勉強しているそうです。
ちょっと前のベトナムのポスター
※今でも、街中で見ることがあります。共産主義やってます、みたいなプロパガンダなんですが、自分の目からすると古典的なアートとしか思えません。20世紀初頭のポスターかな。自分は好きなんですけど。
彼氏から、こんな話を聞くと、ああ、ベトナムは社会主義国だったんだ、と改めて思います。
そう言えば、自分がベトナムに行き始めて、彼氏と知り合った頃は、政治体制とかの話題は避けていましたね。べトナムは社会主義国だから、きっとそれはナーバスな会話だろうと思って、自分なりに気を使っていたのです。
でも、最近は、そんなことはぜんぜん構わず話しています。
” Tu、大学で勉強していたとき、マルクス・レーニン主義とかならったの?”
『ならったよ、でもぜんぜん覚えていない、ぜんぜん役に立たない話だよ』
と、ばっさり。
” あ、そう、じゃあ、なんでその友達は、今さら共産党員になりたいの?”
『それは、友達が勤めている会社が国営に近いからだよ、共産党員になれば偉くなれるからさ』
” ふうううん、そうなの。で、Tuは共産党員にならないの? ベトナムは社会主義なんだから、みんなの為に尽くさなきゃいけないんじゃないの?、俺は彼氏が共産党員でもかまわないよ”、 と、少し意地悪く追及。
『共産党員には絶対ならない、そういうのは、ぜんぜん興味ない!!』
と、迷うことなく断言。
彼氏とは、チャットしていても、実際に会って話しても、共産党には全く興味ないようでした。だいたい、選挙すら行ったことがない人なのです。
ある意味、気楽に付き合えていいのですが、思想的には完全にノンポリです。
ベトナム建国の父である偉大なホーチミンにもぜんぜん興味ないし。
休みに、だらだらと食べて、寝ることが大好きなんです。
あと、家族のこと、お金のこと、彼氏の関心が高いのはそれくらいかな。
共産党員になりたいというその友達にしても、出世して、お金をいっぱいもらいたい、というのが理由だし、彼氏と大差ないですね。
ベトナムには・・・
資本主義が生み出す格差社会へのアンチテーゼとして生まれた平等社会を目指す理想主義。マルクス主義でプロレタリア革命によって実現される人類史の発展の最終段階としての社会体制。そこでは階級は消滅し、生産力が高度に発達して、各人は能力に応じて働き、必要に応じて分配を受ける
・・・という崇高な共産主義者はもういない?。
共産主義、それは、もう単に歴史上の思想、ということなのでしょうか。
相方です。
共産党員になる気なし、というか、なるのは無理。
彼氏のこと(13)(終わり)
※あとで聞いたのですが、共産党員になるために一生懸命勉強していた彼氏の友達は、結局、試験に落ちて党員になることはできなかったそうです。共産党に入るのは大変なんですね。