サラリーマンのAkiです。
以前も書いたのですが、働き方についてもう少し考えてみようと思います。
それで、『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』
単行本 – 2019/3/21 橘玲 (著)、を読みました。
それは、働き方を5段階に分け、これから、順次、それが進んでゆくという話です。
働き方1.0 年功序列、終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
※ギグエコノミー;インターネットを通じて単発の仕事を請け負う働き方のこと
※ディストピア;個人の自由が制限(監視社会)された反ユートピア的な世界を指す言葉
今の日本は1.0から2.0に移行しつつある段階です。
でも、年功序列や終身雇用の残渣はまだあるように思います。
そんな日本で、今、世界で行われつつある4.0の働き方が可能なのでしょうか?
彼氏はベトナム人で簡単に会社を替わります(今はベトナムで外資系企業に勤めています)。仕事はシステムコンサルタントで、半年から一年くらいのプロジェクトに携わります。プロジェクトが終わるとひと段落。転職の虫が騒ぎ出します。次のプロジェクトが自分のキャリア形成に役立つのか、あるいは給与が仕事にみあっているのか、ほかの会社と比べてどうなのか、などを考えて転職するかどうかを決めるのです。彼氏の考え方や行動を見ていると『働き方3.0』に相当するようです。それで、少し先には、フリーランスとして働くことを考えています、これは『働き方4.0』ですね。ベトナムは元々の国民性もあると思うのですが、3.0が普通で、あわよくば4.0に向かおうとしているようです。
で、日本。
ネットでクラウドソーシングなどを見てみると、ホームページの作成とか、デザインの外注とかの仕事が出ていて、フリーランスの仕事『働き方4.0』が確かにありそうです。でも、わくわくするような仕事やボリューム感というのは自分にはあまり感じられません(実は魅力的な仕事をされている方もおられるのかもしれません。あくまでもAki個人が感じたことです)。
あと、派遣社員や契約社員としての働き方。これは『働き方3.0』に近いように思うのですが、自分の周りを見る限り、単価の安い労働者として、企業が雇う、ということに留まっているように思います。技術系派遣というのもあるのですが、プロジェクトにスペシャリストとして参加するという意識は少なく、企業側も責任ある仕事を任せようとはしないようです。
また、最近、はやりの大学発ベンチャーですが、自分が知る限り、まだ数は少ないと思います。実際、こうしたスタートアップ企業への投資額は、アメリカが14兆円なのに対し、日本はわずか2700億円。中国にも大きく水をあけられています。
スタートアップ企業での仕事こそが、働き方3.0や4.0ではないかと思うので、やはり日本では、まだまだということなんでしょうね。自分は技術者なので、正直、ベンチャー投資というのがピンときません。しかし、有能な経営者(新しいビジネスモデルを作れる)がいて、その技術領域を自分が受け持って、みたいなことを考えるとわくわくしてきます。
働き方を考えているうちに、そんな夢も広がっていきました。
働き方を3.0や4.0にシフトするのなら、ただ単にお金ということでなく、仕事そのものが魅力あふれるものであってほしいと思います。しかし、日本では、まだその躍動感が少なくて、ベトナムよりも働き方シフトの動きは鈍いように思えてきました。
働き方2.0 vs 4.0(終わり)