日本人ゲイのAkiです。
このブログではゲイカップルの日常を書いているつもりなのですが、彼氏がベトナム人なのでアジアのことを考えてみたり、仕事のことや世界の出来事など、思いつくままに書くようになってきています。
しかし、ブログは自分の頭の中の整理の手段、と割り切っていますので、それでいいかな、と思っています。
それで、今回、思いついたのは『存在価値』のことです。結局、人が行動したり、考えたりするのは自分の『存在価値』のためではないか、と思うのです。要するに自分の存在価値を確認したり、高めたりするために人は行動しているのではないかということです。そんなことを考えるAkiは、少し変わっているのかもしれませんが、彼氏を見ていて最近そう思うようになりました。
ベトナム人の彼氏は、ごく普通に気のいいやつです。ですが、ごく普通に転職を繰り返しています。周りの友達も同じで、ベトナム国内だけでなくほかの東南アジアの国の会社に移ることもあります。転職は大変だと思うのですが、端から見ていて、いとも軽やかに行動しています。それで、元の会社の同僚や上司ともコンタクトを続けていて、たまに、戻ってこいよ!、とか、今度新しい会社を立ち上げたから一緒にやろう!、とか誘いがあるようです。社会全体が若くて、活気があって、人の動きを受容する空気があるわけです。それで、彼らの転職のモチベーションは、間違いなく『お金とスキルアップ』です。自分を少しでも高く評価してくれる会社に移り、より高い給料をもらう、そして、そこで、さらにスキルアップする。いくら新しい会社の給料がよくても、スキルアップできなければダメです。なので『転職は自分の存在価値を高める一過程』ということになります。そんなに転職を繰り返して、最後はどうなっちゃうんだろうと、日本人のAkiは心配になるわけですが、彼氏はそんなことはなんにも考えていません。せっせと口コミ情報を仕入れたり、転職先を探しています。
それで、振り返って自分はどうかな、と考えると、存在価値を高める努力はほとんどしていません、日々の仕事にただ振り回されているだけ。そして、まず会社の為に、ということが脳裏をよぎります。
ほかの方のブログにもあったと記憶してますが、ゲイには家族(奥さん、子供)が基本的にはないので、家族のためという世間の常識に逆らって、自分だけのために、自分がやりたい仕事をすることができます。それで、それは自分の存在価値を高める作業であうべきなのかもしれません。
ゲイとして自分の存在価値を高めること、あまりお手本がないので難しいのですが、会社に振り回される日々から少し距離をおいて考えてみようかなと思っています。
存在価値のはなし(終わり)