日本人ゲイのAkiです。
ベトナムは社会主義の国ですが、『選挙』があります。国会議員選挙の 選挙権は満18歳以上、被選挙権は満21歳以上です。しかし、だれでも立候補できるかというとそうではなく、共産党が主導する「ベトナム祖国戦線」という組織が審査を行って候補者を決定するのです。また、日本では投票率がいつも低いのですが(前回の参議院選挙では48.8%)、ベトナムの投票率はなんと99%に達しています。
しかし、彼氏のTuに聞くと、彼は28歳ですが一度も投票に行ったことがないそうです。
”なんで行かないの?”
『興味ないから』
『でも投票はやってるよ、お父さんかお母さんが替わりにやってくれてるよ』
これには「からくり」があるようです。
ベトナムでは日本と同じように投票所で有権者カードを見せて投票用紙を受け取ります。それで投票するのですが、代理投票はとがめられないそうです。一応、法律では有権者本人が投票を行わなければならないと決められており、また、投票所は規模が小さく、顔見知りの人がたくさんいるのですが、誰もとがめないそうです。それは、その地域の投票率がそのまま地区の「成果」とみなされるからです。地区の選挙管理委員会の人たちは投票率を限りなく100%に近づけるため、投票に来ていない人を家まで何度も呼びに行ったり、代理投票を促します。そのため、一度も投票に行ったことがないという人が数多く存在する、ということだそうです(一部ネットからの引用あり)。なるほど、ということで納得しました。
いかにも社会主義国家らしいやり方です。
選挙って言ったって、共産党しかないし、Tuのような若いベトナム人からすれば、意味ないじゃん、ということなのでしょう。なので、これからも選挙に行く気配はなさそうです。
(ベトナム選挙ポスター)※ネットからの引用、この共産主義っぽいポスター、Akiはレトロ感があって好きです。ポスターの中のベトナム語の意味は、彼氏によれば『国会議員候補と地区議員候補に投票しよう!!』と書いてあるそうです。
ベトナムの選挙 (終わり)